新潮文庫<br> ギリシア人の物語4―新しき力―(新潮文庫)

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新潮文庫
ギリシア人の物語4―新しき力―(新潮文庫)

  • 著者名:塩野七生【著】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 新潮社(2023/10発売)
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  • ISBN:9784101181158

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内容説明

新興国マケドニアの若き王アレクサンドロスは、ただ「東征」と呼ばれる旅に出た。帝国ペルシアを撃破するにとどまらず、インドをその目で見たのち、すべてが夢だったかのように32歳でこの世から消え、残された人々には「大王」と呼ばれた――。世界の何もかもを変えてしまったその偉大な足跡を追いかけ、波乱に満ちた生涯を描き尽くした傑作歴史長編。「ギリシア人の物語III 新しき力」分冊。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

96
この巻では、マケドニアの若い王のアレクサンドロスについての生涯が綴られています。短い生涯を戦争中心に生きた英雄ということなのでしょう。その生きざまを塩野さんはうまく乾いた筆致で描かれています。私はこのように客観的に書かれている英雄譚は好きなので、非常に楽しめました。「ローマ人の物語」も再読したくなりました。2024/02/14

読特

40
21歳で東征に立つ。軍勢3万5千。敵の数はその何倍もいる。軍資金はか細いもの。緻密な戦術。自らが先頭で切り込む。連戦連勝の中、何度も負った重傷。未知の道。命の保証のない砂漠行。当たり前のように生き延びる。はるか東のインダス河。従う兵士が限界。南下してアラビア海の河口まで。海沿いを帰る。謀反の兆し。父王以来の側近の処分。その一方で敗者同化の融和策。親友を亡くし自らも病に倒れる。駆け抜けた33年足らず...壮大な世界史。わずか一つの各々の人生。こんな生涯もあったのだ。そして女史が筆を置く。通史はこれで終わる。2023/11/20

piro

40
マケドニアの王・アレクサンドロスの巻。20歳で王位に就き、歴史上有名な東征でインダス川に達し、33歳を目前にバビロンで死を迎えるまでの激動の生涯が描かれます。武将としても、リーダーとしても天才的、そして会戦では先頭を切って敵陣に突っ込んでいくと言う常識はずれの勇猛さ。後世の多くの武将も高く評価した事に納得です。若くして病に倒れなかったら間違いなく歴史の地図は変わっていたでしょう。スピード感溢れる会戦の様子、そしてアレクサンドロスの人間としての魅力を生き生きと描いた塩野さんの筆も素晴らしい。2023/11/11

ヨーイチ

37
ほぼ全編がアレクサンドロス、アレキサンダー大王(最初に覚えた名前、随分印象が変わる)の東征に充てられている。へタレのペルシャ王が逃げ続けたお陰で最後はインド近辺で像300頭を含むインドの王様との会戦も勝利して無敗のまま、故郷に戻ることなく遠征先で逝去。王様・大将・司令官なのに主力の騎馬隊を率いて先頭で突撃を繰り返しての勝利って英雄過ぎて言葉もない。講談まがいの逸話も多く(誰か講談にしないかしら、講談が一番向いている気がする)出来すぎの気もするが、まぁそういう資料に基づいて紹介しているのであろう。続く2023/11/30

Shun

35
4巻目はマケドニアの若き王アレクサンドロスの軌跡を描く。長年ギリシア世界と対立してきたペルシア帝国のほぼ全土を踏破し、各地で王の名を冠した町アレキサンドリアを建設。これを兵站の要として遠征に次ぐ遠征、遂にギリシア人にとって未踏のインドまで至る。師アリストテレスによる諫めにも彼の決断力は揺るがず、王は若さゆえの瞬発力を以てこの無謀な東征を成し遂げたのだった。彼は何よりもスピードを重視しそれでいて柔軟な思考があればこそ会戦すれば全戦全勝、現代の尺度で見てもあの広大な土地をよくもまあと驚嘆せずにはいられない。2023/12/31

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