角川文庫<br> 銀閣の人

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角川文庫
銀閣の人

  • 著者名:門井慶喜【著者】
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  • KADOKAWA(2023/09発売)
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  • ISBN:9784041138755

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内容説明

応仁の乱は、京の街を焼け跡にしようとしていた。
室町幕府八代将軍・足利義政は、京の秩序を守る責務から目をそらし、自らの美意識の顕現に挑んだ。
孤独な将軍は、何に苦悩し、何を実現しようとしたのか。
日本建築の源流となった“銀閣寺”建立の秘密に迫った歴史巨編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Y.yamabuki

16
足利義政と彼の創り上げた東山文化を描いた作品。義政当時の政治情勢、富子との関係、そして金閣を建てた会ったことのない祖父義満に対する感情などから義満の人物像を浮かび上がらせる。彼がどういう思いで銀閣を建てたのか、後世に何を期待したのか。共に銀閣の造営に当たった宗祇、村田珠光、善阿弥との会話を通し今に繋がる文化が、義政を中心にどの様に創り上げられたかが描かれ興味深い。義政の一生と文化論が上手く噛み合い、「わび さび」が、腑に落ちた。義政に対する見方が変わった作品。次に銀閣寺を訪れる時は、違った見方が出来そうだ2024/01/23

hiyu

3
足利義政が中心となる流れではあるが、実は解説の方が自分にはより興味深く感じられた。もっとも文中に示されたわびさびの在り方についても唸らされるものがあったのだが。2024/04/18

熱東風(あちこち)

3
足利氏びいきで室町時代好きな私なので、面白そうだと読んでみたのだが……慈照寺(銀閣寺)にまつわる蘊蓄にはなるほどと感心させられたのだが、一方で、余りに現実離れしたファンタジー設定(祖父や父の亡霊が登場する場面)は興醒めしてしまう。/この作者の作品(本作に限らず)を読んで思うのは、物語のつなぎ方があまり上手くないということ。作中の時間が飛んで、登場人物の思考過程が理解できづらくなるという弊がある。2024/02/15

とらまめ

2
5点 歴史と建築(建設)の調和は門井作品の核。 しかし、本作は今一つ調和に欠けた。2023/10/20

のりさん

1
東山文化、書院造りという言葉は誰しも歴史の勉強で覚えた言葉ではあるけれどその核心は深い。筆者の解釈も多分に含まれるのだろうけれどわびさびの観点、書院造りを構成する要素の意味合いなどは非常に興味深かった。細かい話になるが宇宙という言葉が登場し、この時代にそんな概念ないだろうと一度興醒めしたのだけれど、気になってググったら宇宙=世界という意味合いですでに古事記に登場しているらしい。確かに世界という意味合いで通る文章でした。おみそれしました。2024/02/24

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