角川文庫<br> 潮風テーブル

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角川文庫
潮風テーブル

  • 著者名:喜多嶋隆【著者】
  • 価格 ¥814(本体¥740)
  • KADOKAWA(2023/09発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041137581

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内容説明

守りたい居場所が、ここにある――

海果は、この夏最大のピンチを迎えていた。台風で家が大きな被害を受けた上、近所にパスタのチェーン店ができたのだ。端物の魚介類や、地元産の形が不揃いの野菜を使って原価を抑えても安さで負ける。落ち込む海果だが、相棒・愛の機転で新しい看板メニューが誕生。やがて、2軒の店をめぐる事態は思わぬ展開に……。葉山の海辺にある料理店を舞台に、素朴で実直な海果を取り巻く人間模様を描く。潮風が吹き抜ける感動の物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おしゃべりメガネ

85
『潮風キッチン』シリーズ第3弾。「海果」&「愛」の関係は相変わらず良好で、出会ったトキの二人、それぞれの様子とは大違いで本当に良かったです。「海果」には「慎」そして「一郎」が、「愛」には「耕一」がそれぞれしっかりとサポートしてくれていて、恋愛模様もほっこりします。キッチンをヘルプする銀行マン「葛城」さんの存在も益々ステキに。本作も何かとトラブルはありますが、ステキなメンバーに支えられ、『潮風キッチン』チームは更に結束が固まります。クリスマスのシーンもまた涙なしには読めない展開で、今回も涙腺ユルユルでした。2024/06/15

Shoji

32
葉山で小さな食堂を営む海果と愛。お店の経営はカツカツ、海果は毎月の負債の返済が重くのしかかる。愛は愛とて、母親の医療費負担が厳しく赤貧に近い状態。そこにきて、台風で家屋が壊れたり、食堂の近くに大手チェーンのファミレスが開店したり。踏んだり蹴ったりの状態。でも、二人は消沈することなく、明るく前向き。周囲の皆に助けられて、なんとか盛り返していく。爽やかなお話。面白かったです。2024/10/10

よっしー

24
気が付いたら続編が出ていました。海果と愛の生活は何も変わらず、お店も通常運転。だからこそ、周囲の変化が際立って見えるのでしょうか。また、子どもの貧困に対しての表現が素敵ですね。「たまたま」、本当にその通りであり、生まれが違ったら別の人生があったかもしれない。ただ、それを、嘆くでもなく当たり前の日々を生きている。人に恥じない自分でいるって大切だなと感じました。2023/11/29

22
潮風シリーズ3作目。2作目を跳ねて読んでしまい知らないネタがあった。このシリーズは順番通りに読んだ方がいい。貧乏は恥かしいことではない、嘘や不正をしてることの方が恥ずかしい、の一言は響きました。2024/12/21

tulip

20
シリーズ3作目。あら、まだ物語は続きそうですね。海果、愛、一郎、慎たちにすっかり情が移ってしまっているので次作も気にはなります。しかし、お芝居の台本のような文章なのがね。2024/05/29

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