内容説明
片山草平は、新宿の路地裏で四人のやくざ者に土下座して女の行方を問う陣内雅美の姿を見た。陣内は一瞬のうちに男たちを倒し、消え去った。ムエタイのチャンピオン・ソータンクンに挑み、完膚なきまでに叩きのめされた過去を持つ、北辰館の空手家・片山。そして、ソータンクンの片八百長で思わぬ勝利を手にし、それに絶望、やる気を失ったキックボクサー陣内。かつて過ごした濃密な時間の中にもう一度身を投じようとする二人の格闘家。不器用すぎるほどに純粋で愚直な彼らを通し、男の藻掻き生きる姿を描く、格闘ビルドゥングスロマン。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
外道皇帝
3
新書のときに読んでるけど文庫が出たので久しぶりに再読。時代は古いけど相変わらず面白い。格闘技に対する熱量がすごい。2024/01/20
dngr.sach
1
発売日は令和なのに…こいつはくせえッー!昭和のにおいがプンプンするぜッーッ!2024/02/29
キュー
1
これまで読む機会が無かったけど今回の新装版でようやく読む。挫折した者達が悶々と悩みながらも再起しようとする物語。派手さは無いけど熱くていい話だった。けどクライマックスにその再起の闘いが来るかと思ったらまるで打ち切りエンドの様な終わり方。それだけがもやもやしたけどそれ以外は良かったです。終章の部分だけを膨らまして完結編書いてくれないかなぁ。もう無理か。2023/11/06
古山 雅一
1
男臭いストーリー!嫌いじゃない!
ちなシケ
1
⭐️⭐️⭐️2023/09/29