内容説明
配信サービスで《ときときチャンネル》を始めた十時（ととき）さくらは、同居人のマッドサイエンティスト・多田羅未貴（たたらみき）の発明を紹介し、収益化することを目指す。宇宙を飲んで、時間を飼って、目指せチャンネル登録者数1000人！ 全編配信口調と視聴者コメントで語られる、新感覚の配信者ＳＦ！／【目次】＃１【宇宙飲んでみた】／＃２【時間飼ってみた】／＃３【家の外なくしてみた】／＃４【近所の異世界散歩してみた】／＃５【エキゾチック物質雑談してみた】／＃６【登録者数完全破壊してみた】／*本電子書籍は、『ときときチャンネル 宇宙飲んでみた』（創元日本SF叢書 2023年10月初版発行）を電子書籍化したものです。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
67
SF概念物語▽十時(ととき)さくらは、動画配信サービスで《ときときチャンネル》を開設し、同居人のマッドサイエンティスト・多田羅美貴(たたらみき)の発明を紹介する。登録者1000人で収益化を目指す。配信内容を文字化したもの▽[#1宇宙飲んでみた]一体化[#2時間飼ってみた]バンダースナッチのバンちゃん[#3家の外なくしてみた]スクランブラー[#4近所の異世界散歩してみた]怪物遭遇[#5エキゾチック物質雑談してみた]インターネット３[#6登録者数完全破壊してみた]+ぬ▽リスナーが優秀「完全理解した」www2024/05/22
小太郎
49
これはジャケ買い？あの宮澤伊織なら間違いないだろうと読みました。６編の短編集。主人公十時さくらが配信サービスで登録者数１０００人を目指すんですけど、売りは同居人のマッドサイエンティスト多田羅未貴のとんでも発明品。宇宙を味わったり、時間を結晶化してペットにしたりとかビックリするようなお話。でも軽くギャグにして流しているような展開でも結構しっかりとした科学的なバックボーンが垣間見られて流石ＳＦ作家！量子力学の量子のもつれや観測問題とか別次元の超知能とか、そそられるガジェットに満ちた一冊でした。★４2024/07/01
もぐもぐ
42
勝手にライトな科学エッセイだと思ってたら、途中からSF？小説だと気づく（笑）。十時さくらと、同居者で天才科学者の多田羅未貴の二人が、動画配信の”ときときチャンネル”で登録者1000人を目指す。配信のライブ感漂う軽いノリと、ちょっとマッドな物理学的ワードが飛び交う世界は今っぽい。でも、これは小説で読むよりやっぱり配信した方が楽しいでしょ、な感じでした。めばちさんの装画かわいいです。2024/03/19
rosetta
40
★★★✮☆『神々の歩法』がすごく良かったんだけど本来はラノベの人？今作はそんなSF体質とラノベ傾向が一致したオモロ小説。ネット配信をそのまんま文字化したような文体でちょっと頭のおかしくなるようなハードなSF設定が語られる。十時さくらは生活費を稼ぐため収益化を目指してネット配信を始める？ネタは同居人の天才科学者多田羅未貴。宇宙をマグカップに入れて飲んじゃったり時間を結晶化してペットにしたり。科学もとんがると哲学と似てくるよなぁ。ぜひこのシリーズ続けて欲しいな。でもって神々のような小説ももっと書いて欲しい2024/02/05
よっち
31
配信サービスで《ときときチャンネル》を始めた十時さくらが、同居人のマッドサイエンティスト・多田羅未貴の発明を紹介し、チャンネル登録者1000人超えで収益化することを目指す動画配信者SF。動画配信で収益化を目指すさくらが、配信を面白くするために引っ張り込んだ多田羅が、宇宙を飲ませたり時間を飼ってみたり、家の外に出たり近所を散策してみたら変なことになっていたり、わけありエキゾチック物質が出てきたり、変なものを呼んで登録者数が変なことになったりと、普通じゃないものが次々と出てくる展開はなかなか楽しかったですね。2023/11/07
