内容説明
激動の戦国を経た安土桃山時代の天正六年。織田信長配下の羽柴秀吉は東播磨の城を攻めようとしていた。一方、江戸南町奉行所の同心・瀬波新九郎は下手人を追うなか、崖から転落し、なんと天正時代にタイムスリップしてしまうことに。気づけば、新九郎の目の前には甲冑をまとった戦国の武士たちが現れ、そして事件が起きた。そこから始まる壮大すぎる物語とは――。「八丁堀のおゆう」で人気の山本巧次、渾身の傑作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひさか
26
2021年4月光文社刊。書き下ろし。2023年9月細谷正充さんの解説を加えて光文社文庫化。文庫裏表紙の「ついにシリーズ化して文庫で登場」に釣られてしまいましたが、これは単行本で既読(ISBN4334913954に感想あり)でした。なるほど、続きは次の文庫:岩鼠の城からなのか。早とちりでした。細谷さんも解説で、続きなんて出そうもなかったのにそうきたか的なことを言われていて、凄く次巻が楽しみになりました。2023/10/20
まいさん
12
江戸の八丁堀同心·瀬波新九郎が、安土桃山時代の天正六年、織田信長の中国攻めで羽柴秀吉の軍に包囲された播磨の青野城にタイムスリップ。緊迫する青野城内で起こった殺人事件を解決する。タイムスリップものはわりと好きなのでつい手にとってしまう。ミステリとしても時代小説としても楽しめた。2023/10/19
シュレッダ
7
この作者は時代ミステリーの匠か!2巻も読みたい❗2023/10/10