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内容説明
「歯が丈夫」という理由で地理学者バットゥータ先生に買われた奴隷リタ。無神経だけど優しい先生のもと、安定都市生活確か!?…と思いきや、先生が発した「命がけの旅」開始宣言。先生めっちゃ自由で楽しそう。で、リタの明日はどうなる!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
天の川
47
14世紀の学者であり探検家のイブン・バットゥータの旅行記のコミック化。バットゥータ先生(若い!)の旅の同行者は奴隷の少女リタで、彼女が語り手となっている。「グルメアンナイト」と銘打っているだけあって、各地の食が紹介されるが、宗教の違い、民族による宗教解釈の違い、社会システムの違いなども描かれる。若い学者先生も奴隷の彼女も知的好奇心満載。旅のスタートはダマスクス。砂漠を旅して、巡礼月のメッカを訪問。そして船でイエメンへ。命懸けの三大陸周遊は始まったばかりだ。2024/01/15
aisu
28
14世紀。モロッコ出身の学者、バットゥータはガチのイスラム教徒で、メッカへの巡礼の旅の途中、ダマスクスで主人公の女奴隷リタを買う。彼はメッカから帰途につかずにインドなどを旅して旅行記を残す。可愛い絵柄で主に食べ物の話が記されているが、メッカの巡礼の詳しい様子以外にも、差別や死別も結構シビア。掲載誌・秋田書店のボニータのサイトでの「天幕のジャードゥーガル」のトマトスープ氏との歴史マンガ対談は必見!!2023/10/04
ギンジ
25
借り読み。歯が丈夫(これは大事だ)、健康そうという理由で学者のバットゥータ先生に買われた奴隷の少女リタ。確かにこのマンガで読むと「エンジョイ系」に仕上がってますが、14世紀に三大陸周遊…旅程図が凄すぎます。正真正銘、命がけの旅に巻き込まれたリタ、無事生き残れるのか?これまた全然知らない文化圏の旅行記なので続きが楽しみです。トマトスープ氏の「天幕の~」もそうでしたが、奴隷制度についても学ぶ良い機会になりました。2024/07/10
うっかり呑兵衛
24
イブン・バットゥータの旅行記をベースにした漫画。見覚えある旅行本を想起させる表紙に惹かれて買ったが、期待以上。「常識」が現代と異なる感じがヒロインを挟むことでさじ加減を加えられつつ伝わってくる。世界史も抑えてこの時期についてもっと知ってみたいと思った。2024/08/11
るぴん
23
地球の歩き方風の表紙に惹かれて購入。イヴン・バットゥータにグルメに、興味をそそる要素は盛りだくさんなんだけど、グルメと銘打ってるわりに食べ物の絵がちょっとひどい…。メッカ巡礼の様子や奴隷制度に対する認識は面白かったけれど、私にはあまり合わなかった。2023/10/01