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内容説明
14世紀。地理学者バットゥータ先生に買われた奴隷リタは絶賛「命がけの三大陸周遊」中。旅の途中ダマスクスの先生の実家で、先生の妻に会ったリタは、どうやら自分が「インドに行きたい」と思っていたらしきことに気が付く。旅はついに最終目的地へ…?堂々完結!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
aisu
13
途中から理屈っぽくなってどうした?という気がしないでもなかったが、まあ、最初からリタが自由って?とか言ってたし、この作者さんが描きたいように描いたのならまあ、いいんですよ。普通に各地の風俗便りとして楽しみにしていたので、完結はちょっと寂しい…。2025/02/09
YS-56
5
紆余も曲折も糧にできるか。人生を楽しむには美味しさと何が必要なのでしょうね。2025/01/22
新天地
5
先生の神学の講義がとても面白く、数奇な旅路の先駆者的存在(?)マルコ・ポーロについてのエピソードは興味深く、リタに何かと意地の悪い振る舞いをするアラエディンの末路は相手にも自分自身にも素直になれない哀れさがあるし、そしてグルメではダル(レンズ豆のカレー)や豚のコンフィやイカの詰め焼き等々たくさん美味しそうなモノが出てきて、語りたいことが沢山あるだけにここで終了は残念すぎる。今と違う時代の異なる人々の様々な考えと人生のほんの一端でも感じ取れて、見聞が広まったと思える、漫画ながら旅行記の醍醐味が味わえた。2025/01/20
whistleman
4
他にない読みクチの作品。今と文化や価値観が違う世界を、妙なノリの二人を通して観るのがとても楽しかった。もう少し長く続いてほしかったな2025/02/14
S_Tomo🇺🇦🇯🇵
4
14世紀のイスラム圏の地理学者イヴン・バットゥータと彼に買われたギリシャ出身の奴隷少女リタたちの紀行伝の最終巻。当時の各地の食事をテーマにした作品なのだが、宗教や生活・風習の差異による人々の考え方や価値観の違いを21世紀の極東アジアに住む人間にもわかりやすく描いている。あくまでフィクションのため全てを鵜呑みにするのは危険だが、異教徒との付き合い方や折り合いの付け方であったり今でいう人権がない時代の社会的地位の違う者の扱いの違いなど極めて興味深いものがあった。この作品を通して今の当たり前を見直すのも良い。2025/01/25