音数で引く俳句歳時記・秋

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音数で引く俳句歳時記・秋

  • ISBN:9784794226662

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内容説明

この歳時記は音数ごとにまとめられた初めての季語の本です。2音の「秋」から15音の「雀大水に入りて蛤と為る」まで、定型の五七五に収めるため俳人たちがあれこれ悩むときに、とても役立つ手引きとなっています。本書の監修者の岸本尚毅さんは「音数」と「季語」がいかに大事であるかをこのように述べています。
――「木曽川の今こそ光れ渡り鳥  高浜虚子」
この虚子の傑作句は「木曽川の今こそ光れ小鳥来る」という形が初案のようです。それから数年後、虚子は物足りなさを感じてか、この句を改稿しました。そして現在のような形になったのですが、山本健吉もこの句の「今こそ光れ渡り鳥」の描写を絶賛しています。
虚子は「木曽川の今こそ光れ」に続く下五にどのような季語をあてはめるか。五音という音数の制約を意識しながら、この句にぴったりの季語を頭の中で探し続けていたことでしょう。
情景のリアルな描出にいかに俳人は苦慮するか。この句の要諦は「小鳥来る」を「渡り鳥」に改めたところにあるのです。
「本書が読者の皆さんに、季語との良き出会いをもたらすことを期待しています。」――監修者・岸本尚毅
この歳時記はすでに巷では画期的な歳時記として多くの人に読まれ、使われています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おおにし

15
歳時記で季語を探すとき、音数がぱっとわかるといいなと思っていたので、これは良い歳時記がでたと期待しました。しかし、中身をみてがっかり。季語の解説がほとんどなく、例句も少ないので季語の本意がつかめません。初心者の私には本書から季語を拾い出すのはなかなか難しいです。残念!2023/10/23

呑司 ゛クリケット“苅岡

0
歳時記を読む人はいないのだろう。一つも感想が無いことでそう思う。自身も秋に限られた歳時記にどんな下心を持って読もうと思案したが、一句詠めればいいと思うことと現在の35度猛暑からの逃げ道になるかもしれないと読み進めた。涼しくはならなかったが、未だ知らない文字が並んでいて、ぞっとした。まだまだ知るべき文字があり、それらを駆使して発句する作業もまだ先にあることを喜ぼうと思う。2023/08/30

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