内容説明
★TVアニメ第2期制作決定!★
家族団らんを楽しむビスコとミロのもとに流星のごとく空から降ってきたのは、並行世界・黒時空の最強キノコ守り《レッド》こと赤星ビスコだった!
「……って女ァッ!?」
「ほら、うちのビスコもヒロインみたいなところあるじゃない?」
「どういうことだコラッ!!」
レッドがいた黒時空は〈錆神ラスト〉に支配されたもう一つの世界。
彼女はラストとの最終決戦に破れ、命からがらビスコたちの時空へと逃げ延びてきたのだ。
見捨てることができない二人(主にミロ)は彼女を助けるために、時空を超える冒険に出るのだが……
「――あたしの目的は、お前を食らい完全体・赤星ビスコになって、あたしの世界を救うことだッ!!」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
29
家族団らんを楽しむビスコとミロのもとに流星のごとく空から降ってきた、並行世界・黒時空の最強キノコ守り《レッド》こと赤星ビスコ。今度は彼女とその世界を助けるために時空を超える冒険に出る第九弾。〈錆神ラスト〉に支配された性別が入れ替わったもう一つの世界・黒時空。ラストとの最終決戦に破れ、命からがらビスコたちの時空へと逃げ延びてきて、世界を救うためにあがくレッドを見捨てることができない二人。相変わらずハチャメチャな展開でしたけど、ぐいぐい読ませる勢いがあって、何とも激動の展開でしたけど次巻完結ということで期待。2023/09/04
イシカミハサミ
8
後出しの設定に後出しのキャラクター。 もともと3巻までしか構想自体なかったということだし、 ずっとそういう作風ではあるけれど、 もう状況過多というかお腹いっぱい。 とはいえ、次の10巻で最終巻ということだし、 1巻が出た時の底知れぬワクワク感は得難いものだったから、 ラストまで駆け抜けるところを見送りたい。2023/10/19
Pustota
7
久しぶりの新刊。もういい加減どこから敵を引っ張り出してくるかと思ったら、並行世界から、しかも女ビスコまでやってくるとは。中身も相変わらずハチャメチャで楽しい。ビスコとシュガー、親子がそれぞれ願いと生き方について語るセリフが良かった。次で本当に完結なのか?楽しみに待ちたい。2023/08/23
椎名
6
あとがきでも書かれている通り今巻のテーマは「自己愛」。最初こそ別世界のもう一人の女体ビスコことレッドの登場に二次創作過ぎる……と慄いたものの、これまで誰かのために、自分への愛を直視せずに生きてきたビスコに自分自身に向き合わせるためだというのは納得だ。レッドがミロの悪い男っぷりに惑わされてるのには流石ににやにやしてしまった。ミロが一番手慣れてるんだよな……。2025/02/07
siro
2
★★★★★/自分を助けるために、仲間が死んでいった。思いを託して、決して臆することなく、死んでいった。その中で、託された思いが導き出すのは、究極の「自己肯定」。君の選択ならば何をしてもいい。私が死んだのは、世界を救うためでなく、君の生きる世界を救うためである、と。いやあ、これはとんでもない。託された思いが自己肯定感を生み出す展開は、まさに愛でしかなく最高だった。並行世界のビスコにならば喰われても良いとする発言は、これもまた究極の自己肯定であり、全ての可能性を肯定し、ただ勝つ道を突き進む彼らの姿は本当に2025/08/06