出版社内容情報
【目次】
内容説明
江戸時代、馬産が盛んな地域にとって、狼害は由々しき問題だった。そのため、奥州には狼を狩る役・狼狩奉行が存在した。その狼狩奉行に就くよう藩から命じられた、岩泉亮介。父が三年前に非業の死を遂げ、家督を継いだ兄も病で臥せっている。家のため、命を受けた亮介だったが、狼の群れは「黒絞り」という頭目に率いられ、かつてないほど凶悪になっているという。だがその「黒絞り」を追う内に、父の死の真相、藩の不正にまで繋がり…。第15回角川春樹小説賞、第13回日本歴史時代作家協会賞新人賞W受賞作。
著者等紹介
東圭一[アズマケイイチ]
1958年大阪市生まれ。神戸大学工学部卒業。2012年に第19回九州さが大衆文学賞大賞(笹沢左保賞)受賞。2018年第10回角川春樹小説賞最終候補。2023年に『奥州狼狩奉行始末』で第15回角川春樹小説賞を受賞し、デビュー。2024年同作で日本歴史時代作家協会賞新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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NAO
46
舞台は、江戸時代の奥州の北に位置する小藩。父が非業の死を遂げたあと病に倒れて登城もままならなくなっていた兄に代わって狼狩奉行として出仕することになった岩泉亮介が遭遇した奇怪な出来事が描かれていく。馬産が盛んなこの藩にとって狼害は由々しき問題だが、昨今の狼の群れは「黒絞り」という見たこともない大きな頭目に率いられ、かつてないほどの狼害を引き起こしていた。ピンと張り詰めた静謐な世界で対峙する黒絞りと亮介は、互いに大切なものを命がけで守っている。だからこそ、通じ合うものがあったのだろう。2025/12/01
Nao Funasoko
15
歴史小説は好んで手に取るほうでは無いのだが、狼狩奉行なる役職があったのかと思うと同時に確かに馬の生産地では 必要な役所だったに違いないな、どんな物語なんだろうかと書店で見つけて即タイトル買い。 狼害の裏に隠された悪事を解決していくストーリー展開は文体の読みやすさもあって先へ先へと一気読みだった。 狼のリーダーである"黒絞り"も気品高くなかなか魅力的。ちょっと年長さん向けの絵本や児童向けにもなりそうな気がした。2025/10/09




