集英社文庫 大江戸かあるて 鍼のち晴れ

著者名：杉山大二郎【著】

集英社（2023/08発売）

• ISBN：9784087445428

内容説明

幼い頃に父と母を亡くし、貧しさと戦ってきた17歳の駿。誰よりも辛く苦しい経験をした彼は、弱き者を守る医者になるべく、江戸にある日本一の講習所“杉坂鍼治学問所”に入所する。腕は確かだが、偏屈で守銭奴の間市に師事するも、間市が患者の命よりもお金を優先する姿勢に疑問を抱く。そんな中、余命幾ばくもない吉原の元遊女とその息子に出会う。患者の命か、金か？　江戸一番の医者をめざす心優しい青年に現実が突きつけられたとき……。感動と学びが詰まった、青春時代長編。

目次

第一章　鍼の重み
第二章　最後の鍼
第三章　恋は盲目
第四章　信長の茶器
第五章　明日葉の記憶

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[むつこ]

シリーズ2作目。主人公・駿は江戸の鍼灸学問所で修行を始めます。腕はいいが高額の治療代を請求する間市（師匠）に真正面から（良い意味で）衝突というか自分の意見を述べる姿に読者としてハラハラ、あの時代にこれだけ口答えできるかなぁ・・・咲良の針の腕はいいけど痛いってどういうこと？そればかり気になった。

2023/11/20

[じお]

★★★☆☆　梨庵からの紹介を受け江戸で一番の杉坂鍼治学問所を訪ねる駿、彼はそこで一番の腕を持つという西川間市に教えを受けることになるのだが、そも鍼ってそんな効くのかなと思ってしまう青春時代長編第2巻。面白かったです、真っ直ぐな青年の成長物語といったテイストが読んでいて気持ちよく、自分とは真逆の信念を持つ先生もとで学んでいく展開も良き、新たなヒロイン出てきても変な感じにならず茜に一途な感じなのも好感が持てます、スッキリした気分になれる作品で次も楽しみにしたいです。

2023/11/20

[ごへいもち]

一気読み

2025/01/26

[Minamo]

鍼灸師になるために江戸にある日本一の杉坂鍼治学問所に入所する17歳の駿。 患者の命よりお金を優先する師匠に疑問を抱きながら、反発し自分なりの姿を思い描く。 お江戸青春長編

2025/03/09

[青]

借り本。梨庵からの紹介状を手に江戸で一番という学問所で行く駿。 駿のまっすぐさに魅力を感じつつも、危うさもまたあって。 バッサリ斬られたりしないかとハラハラ。 まだ続きも出るんだろうなぁ…表題のかあるてもようやく登場。

2024/02/26