内容説明
「祈りなんていう非科学的なものが、誰かを救うこともあるんです」
昭和五十二年。元刑事・蓑島周平と元医者・花の夫婦の駐在生活も三年経ち、すっかり村の一員に。だが相変わらず雉子宮には、事件の種はつきないようで――。
冬 木曜日の雪解けは、勘当者
病気で倒れた村長さん。そこに勘当された娘が戻ってきた!
春 土曜日の来訪者は、スキャンダル
世間が芸能スキャンダルに沸く中、村に自称小説家の男が表れて……?
夏 日曜日の幽霊は、放浪者
山で度々起きるお化け騒ぎ。その悲しき真相は……?
秋 木曜日の謎は、埋蔵金
村に埋蔵金発掘のテレビが! でもそこにはとんでもないものが埋まっていた……。
家族の絆と人の優しさが胸を打つ。「東京バンドワゴン」シリーズ著者による大好評短編シリーズ第三弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ピース
23
ほのぼのとした雰囲気の話なんだけど、よく考えてみるとどの話もとんでもない出来事なのでは?と思ってしまった。それでも周りの人達の協力で丸く収まるのがいい。2023/12/10
ゴルフ72
15
久々に花さんの語り口が心地よく入ってくる。事件とは言えないほどのものが村の中で発生するが、昭和の時代背景にほのぼのとしたやわらかい時間が流れる。最終巻になったが少し時間をおいて次の巻を読んでみたい気もする。2023/08/29
こけこ
5
ほのぼの。大変だけれど家族っていいなと優しさに浸りながら読了。余韻も心地いい。第3弾から読み始めてしまったので、第1弾、第2弾も早く読みたい。2023/10/05
yukiyuki
3
駐在日記3巻目。ほのぼのとした中に人情があっておもしろい。2023/08/01
サリー
0
○2024/03/21