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内容説明
夢のどん底から生徒を救う革新の教師物語!
元キャリアコンサルタントの高校教師・高梨(たかなし)は、生徒から「夢なし先生」と呼ばれている。
彼は進路指導時、生徒の「夢」に対し現実的なデータや世の中の実情を突きつけ、否定し、覚悟を問う。
それでも夢を追い、のちに夢破れ、どん底の中でも諦めきれない生徒がいれば、卒業後でも手を差し伸べ、「諦めるための授業」を行うのだった。
『群青戦記』『リビドーズ』の作者が放つ、新時代の教師物語!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
トラシショウ。
29
「幸か不幸か⋯夢を諦めたり叶えても、多くの人はまた次の夢を持ってしまう。夢は代謝します。夢にはくれぐれも気を付けてください」。読み友さんの感想から。元キャリアコンサルタントの数学教師・高梨には、進路指導時に生徒に過酷な現実を突き付ける事から「夢なし先生」という不名誉な渾名が有る。声優、鉄道運転士、メンズアイドル、輝かしい未来に希望を抱く少年少女達はその指摘に抗い、或いは無視しようとするが、その先にあるものは果たして⋯。「夢は呪い」とはっきり明言する、痛々しい棘が読み手に刺さる作品(以下コメ欄に余談)。2023/09/16
コニコ@共楽
13
友人から紹介された本。たぶんモデルになった学生さんへのきちんとした取材があってのエピソードが漫画化されたのだろうなぁ、と感じました。進路指導では、生徒の希望と学校の事情が大きな要素になると思います。社会人になって好きなことでプロになるのは、厳しい現実があることを知るだけに、わたしは、「現実を提示する」のは、否定ではなく、大切なことだと思います。長い人生、この本がいろいろな選択肢を考えるきっかけになれば、可能性の本にもなると感じました。2023/09/07
糸文
6
★★★★★ もし学生時代こういう先生に一人にも出会ったら、めっちゃ救われたと思う。作画も含めて最高だった〜!!2023/11/19
かなっち
5
夢のどん底から生徒を救う革新の教師物語、第1巻。夢の残酷さや諦めることを肯定する作品と聞き、その異色さに興味が湧いて手に取りました。確かに生徒から夢なし先生と呼ばれ、進路指導時には生徒の夢に対して現実的なデータや世の中の実情を突きつけ、更には否定して覚悟を問うのです。それは一見冷たいように見えますが、それでも夢を追って夢破れ、どん底の中でも諦めきれない生徒には卒業後でも手を差し伸べる…という優しさがあってのことで。なので自分も、こんな先生に出会いたかった…と思いながらの読了でした。2024/02/16
huchang
5
アフターケアまで万全だからできる指導よなぁとか、そこまでできたら本当に最高なんだけどなぁ…とか、夢の入り口まで努力できる子たちってそれだけで相当なんだけどなぁとか、でもその相当の子たちが潰れてどうにもならなくなっちゃうのは気の毒すぎるよなぁとか色々考えちゃった。私の職業も基本的には同じで、目指す若い人には「やめとけ」と言ってる。実習指導してると、詐欺をはたらいてる気分になる。閑話休題。巻末の参考文献の数!これはまじで素晴らしい。こんだけ読んでる人、多分ウチの現場にはいない。まずい。2023/12/17