内容説明
★★電子書籍特典『大変だった夜』&特典描き下ろしイラストを収録★★
「学校で自分が受け持つ生徒と密会。……興奮する?」
桐原との誰にも言えない特別な関係は、俺が教師として森瓦高校に赴任したことがきっかけにはじまった。学校では真面目で先生からの信頼も厚い生徒会長だが、二人きりのときはいたずらっぽく、甘えたがりで嫉妬深い。週末は彼女の家で食事を作り、一緒にゲームをして、まるで恋人のように甘やかす。弱みを握られていることで拒絶もできず、良くないとは思いながらも毎日少しずつ秘密を重ねていって……。
「先生のことを好きって気持ち、すごく大きくなっているんだ」
素直に気持ちをぶつけてくる桐原に、抑えていた想いも大きくなっていく。バレたら終わりなのに、その意識が逆に拍車をかけていき――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
31
会社員に馴染めず教師となった羽島銀。赴任した先の森瓦高校で、ゲーム仲間で辛い時期を支えてくれた女子高生・桐原灯佳と運命の出会いを果たす青春小説。学校では真面目で先生からの信頼も厚い生徒会長で、週末は銀とゲームをしたり一緒に過ごして甘えてくる桐原。先生と生徒だからと懸命に自制して、良くないとは思いながらも毎日少しずつ秘密を重ねて、同時に明らかになる彼女を巡る背景があって、バレたのが暮井先生で良かったなとつくづく思いましたけど、生真面目ゆえに苦悩しつつ、放っておけない彼女のために覚悟を決める銀が良かったです。2023/07/08
nishiyan
14
新卒で入った会社をドロップアウトし、高校教師として再スタートを切った羽島銀。赴任先で受け持ったクラスの生徒で生徒会長の桐原灯佳とは秘密の関係で…という恋物語。かつて孤独だった時間を共有していた二人が再会したことで始まる物語は灯佳の重すぎる愛が印象的で、独占欲の中に潜む孤独と打算に見え隠れする諦めと闇深さは気になるところ。それに振り回されながらも先輩教師、灯佳母の存在によって銀の彼女への気持ちが定まったのはとても興味深い。登場人物たちの異なった愛の形を散りばめながら二人の愛はどう結実するのか。次巻が楽しみ。2023/07/20
TERU
13
桐原との誰にも言えない特別な関係は、俺が教師として森瓦高校に赴任したことがきっかけにはじまった。 素直に気持ちをぶつけてくる桐原に、抑えていた想いも大きくなっていく。バレたら終わりなのに、その意識が逆に拍車をかけていき... 先生と教え子の禁断の恋物語。二人の関係が周りにバレないようという緊張感があるからこその背徳感。そして、それが他人にバレてしまった時の絶望感、そんな危機的状況を乗り越えていく手段。 電撃文庫的には最近多い叡智よりの作品ですが、内容自体は全体的に気を衒っていない王道な展開でした。2023/08/10
椎名
11
ジャンルとしては不純愛系だと思うが、問題となっている年齢と立場が、年月を経てしまえば全て解決してハッピーエンドにたどり着ける、という時間制限付きのものでしかないのが絶妙。教師と生徒という関係性はどちらかというと少女漫画等の女性向けコンテンツ(もしくは成年向け)でよく見られる気がするのだが、改めてライトノベルという市場でこうして読んでみると新鮮さもあり、非常に期待したい一作に。同僚の秘密に元カノと、まだまだ面白そうな展開なので続きが楽しみ。2023/08/07
彩葉 楓🍁
10
【★★★★★】好きラノ!教師と生徒の禁断の背徳恋愛物語。えいちなシーンはあります。しかし個人的にはえいちというより艶かしいという言葉がよく似合います。(ラノベなのでCまでは進んでない)脳が蕩けるような、アルコールの混じった甘さ、でしょうか?。官能的なシーンだけではなく純愛していたところも高評価です。教師と生徒、切り離されるべき関係、でもなんとしてでも結ばれようとする2人のロミジュリ展開も注目です。ロマンチック。ヒロインの過去、家庭の影響で人の温もりを求め、何としてでも振り向かせようとする姿に打たれます。2023/11/15