内容説明
作者の新藤さんは、しばしば友人の住むトルコを訪れます。そして、トルコではヤヌック村に行き、ゼーラおばあさんをたずね、庭でお茶をご馳走になりながら、イスラームの人々の暮らしについて、いろいろ教えてもらいます。そのゼーラおばあさんが、サウジアラビアにあるイスラーム教の聖地メッカへ巡礼に行ったというのです。さて、新藤さんは、おばあさんからどんな話を聞くことができたのでしょうか。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
榊原 香織
48
色合いの優しい、イスラム教チョイ紹介絵本2023/09/13
ぶんこ
42
メッカ巡礼は暑さで大勢の方が亡くなられたことも。トルコのゼーラおばあさんは、子どもたちが独立して64歳になって初めて憧れのメッカ巡礼へ。この巡礼、国が主催して抽選に当たらないと行かれない!国旗が描かれた専用の服を着て、飛行機でメッカへ。メッカでは、ひたすらお参り。食事は自分で調理。それでも40万円ほどかかる!たくさんのお土産に驚くが、前もって用意されるというのに納得。メッカの聖水を何十キロも持ち帰ってますが、腐らないの?面白いと思ったのは、カメラ型のメッカでの日々が覗けるようになっていること。観てみたい。2024/08/01
なま
16
★4 イスラーム教の実態をトルコに住むゼーラおばあさんを通し体験する。イスラーム教徒の5つの義務は①信仰告白「アッラー以外に神はなし、ムハンマドはアッラーの使徒である」とアラビア語で宣言②礼拝③喜捨④断食⑤巡礼。巡礼だけは出来る人がするという条件付の義務で、ゼーラおばあさんは64才、国が主催する巡礼ツアーに当選し40万の費用をかけて1ヶ月メッカで過ごす。巡礼の方法や服装、持ち帰る聖水の出所や御利益。巡礼における最も重要な儀式であるアラファトへの巡礼。動物の犠牲によって生きている事に感謝する犠牲祭の方法等。2023/08/25
なにょう
16
メッカへの巡礼。著者がおばあさんから聞いたこと。何であれ、他人から経験を聞くことは、貴重である。★メッカの巡礼。①カアバ神殿の周囲を7回回る。カアバ神殿の中には入られない。②ミナ、アラファト山をめぐる。③ミナとマラファト山の近くにムズダリファってところがある。そこに3本の柱があり、それぞれ7つの石を投げる。心の中の悪魔を倒すという意味があるそうだ。④動物の生贄を捧げる。★石を投げるというのは面白い。確かに石を投げると心の中がスカッとする。そして、この投石のために人が殺到して、事故もあるんだって。2023/08/05
宇宙猫
15
★★★★★ メッカへの巡礼を教えてくれる絵本。国がツアーを主催すると言うのにも驚いたけど、そもそも巡礼でどういうことをするのか何も知らなかったので面白かった。2023/12/26