内容説明
ラヴィは腕ききハッカーのいとこボズとともに、船外で姿を消した少女の謎を探るが、ラヴィ以外に彼女を見た者はいないらしい。彼のインプラントの不調だろうか?調査するうちに、二人は船の上級士官の不審な行動に気づく。そのうえラヴィたちは、船の減速の阻止を企む急進的活動家の陰謀に巻きこまれ……。彼らは無事に〈減速の日〉を迎えられるのか!? 世代宇宙船を舞台に新鋭が鮮やかに描く驚嘆の物語。解説/鳴庭真人
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
宇宙猫
20
★★★ 士官候補生だからそれなりの年齢なんだろうけど、言動が幼いから中学生くらいに感じるし、彼らの視点だからか周りの大人も幼稚な者が多い。サイエンス部分は大人でも読みごたえがあるだけに、ちぐはぐ感が大きくて残念。もうちょっとリアルでもよかったのに。個人的にタチコマカテゴリに入るドラゴンたちが好きで、そこは良かった。2024/08/14
tom
19
パタパタと読み終える。士官候補生のラヴィも能力高いハッカー?ボズもちゃんと生き延びることができた。彼らが戦ったのは、要するに権力者たちの自己流の正義。そして、この物語は傲慢で硬直した権力亡者に平民が勝つというお話だった。最後まで読んだし、多少のハラハラドキドキもあって、楽しめたといえば楽しめたけれど、まあ、そのくらいのものか。著者ががんばって書いたものという感じはある。2023/08/09
イツキ
9
とても面白かった。上巻とは打って変わって下巻では最初から最後まで行き着く暇もないくらいの展開の連続でハラハラさせられっぱなしでした。主人公たちの船とは全く違うAIを全面的に信頼しインプラントは全くしていない船への潜入やAIに対しての和平交渉など見所が盛りだくさんでエンタメとして非常に面白いです。初登場時には印象が良くなかった上官のチェン•ライが一貫してただ自他問わず厳しいだけの仕事人だったのが妙に印象に残りました。映画化したら映えそうな作品だなとも思います。2023/08/12
とも
8
下巻で一気に話が動きだす。SF小説というより、SF映画の原作のような話しだった。2023/10/08
スプリント
7
なんとか読了。 展開がスピードアップしなければ脱落して永遠に減速の日にたどり着かないところだった。 2023/10/25