中公選書<br> 所有とは何か ヒト・社会・資本主義の根源

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中公選書
所有とは何か ヒト・社会・資本主義の根源

  • 著者名:岸政彦【編著】/梶谷懐【編著】
  • 価格 ¥2,310(本体¥2,100)
  • 中央公論新社(2023/06発売)
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  • ISBN:9784121101396

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内容説明

本やスマホ、土地や家屋、雇用や資産。自分のモノとして持っていることが「所有」であり、衣食住や商品取引、資本主義の原点である。こんにちシェアやレンタルがあるのに、ヒトは所有せずにいられない。他方でヒトの自由を守る所有権が、富の偏在を生む元凶となっている。なぜだろうか? 経済学や社会学、人類学の最新知見をふまえ、所有(権)の謎をひもとき、人間の本性や社会の成立過程、資本主義の矛盾を捉えなおす意欲作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アナクマ

39
あつかう「所有」は資産、占有物、生命、自由など。おそらくこの先ずっと付き合うテーマ。土地所有。私の心身は誰のものか。あなたの靴はあなただけしか履けないのか。サブスクで何を得て/失っているのだろう。集合知の利得は共有され得るのか。わからない。◉「人間には所有を創り出す本性があるのかもしれない」「所有を問うことは資本主義を考えることでもある」「近代的な所有はモノとヒトの二分論的な考えから成り立っていたが、無意味になりつつある」「生存と自由を守る所有(権)がなぜ富の偏在・不自由と分断をもたらすのか」→2025/03/19

よっち

33
こんにちシェアやサブスクがあるのに、ヒトは所有せずにいられないのはなぜか。経済学や社会学、人類学の第一線の研究者6人が、所有(権)の謎をひもとく論考集。戦後沖縄の社会変動と所有権の再編、タンザニアのインフォーマル経済における所有・贈与・人格、中国社会のコンヴェンション(慣習)としての所有制度、経済理論における所有概念の変遷、資本主義にとっての有限性と所有の問題、所有財産としての農業システムなど、後半に行くほど難解になっていきましたが様々な考え方が紹介されていて、タンザニアのエピソードは興味深かったですね。2023/07/12

月をみるもの

20
ヒトとモノの関係として、最も重要なのが「所有」という概念。自分の興味にしたがって読んでいくと最後の6章から冒頭に向かって、、、という逆順になったわけだが、結果としてそれが正解だった。普通に1章を最初に読んだら「なにこれ?所有論じゃなくて、ただの沖縄の社会史じゃん?」としか思えなかっただろう。しかし逆順で読んだことで「ヒトがある集団に所属すること」は「個人が集団に(あたかもモノのように)所有されること」や「ヒトが所属集団外のヒトをモノとして考えること」につながってるのかもしれないという気付きを得た。2023/08/27

かんがく

12
「所有」を巡る論集。小川さやかの2章は我々の当たり前を相対化してくれる内容でとても面白かった。他の章はかなり学術論文よりで読むのに苦労した。「所有」観を開くことで、社会や生き方を見直すことになりそう。2025/01/15

Kazuya Nakagawa

3
ムズイ。酒飲みながら読めない。2025/04/02

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