内容説明
芹香たちと文化祭ライブを無事成功させた後、遂に陽花里と恋人関係になった夏希。しかし一周目も含め交際経験ゼロの彼は初めてのお付き合いに右往左往していた。どうすれば陽花里を喜ばせられるか悩む夏希。だが、今まで相談に乗ってくれていた美織を頼ることは出来ず、そのことにも一抹の寂しさを感じてしまう。
そんな中、夏希は球技大会の実行委員を成り行きでやることになるが、同じ実行委員には複雑な面持ちの美織の姿もあって……。
恋は成就してからが本番!? 強くて青春ニューゲーム新章開幕!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オセロ
36
文化祭で想いを込めた歌を届けて夏希は陽花里と恋人になり、美織は玲太と結ばれて。互いの目的を達成したことでパートナー解消を決めたけれど物寂しさを覚えてしまう一方で達也の様子が変わったことでグループに亀裂が入ってしまう…。 球技大会の実行委員が美織と同じになったことで関係は修復できたものの心の底は見えなくて。達也が抱える悩みは妥当でしたが、詩と本音でぶつかり合っていつもの調子を取り戻すのは如何にもこの2人らしいもので。一件落着かに見えたもののこの幕引きは完全に予想外でした。続きが楽しみでもあり怖くもあります。2023/07/02
よっち
34
芹香たちと文化祭ライブを無事成功させた後、遂に陽花里と恋人関係になった夏希。一方で複雑な想いを抱える周囲の人間模様も描かれてゆく第五弾。交際経験ゼロゆえにどうすれば喜ぶか悩む夏希と彼に甘える陽花里。一方で部活に打ち込む詩、どこからしくない竜也、怜太と付き合い始めたもののどこか複雑な様子の美織。鳴と志月の初々しい感じも良かったですけど、盛り上がる球技大会の中で熱い想いがぶつかり合って、それぞれが前を向くきっかけを得てゆく展開は良かったですね。いろいろ変わりつつある中で最後の展開が気になるところではあります。2023/06/29
わたー
30
★★★★★文化祭のライブをきっかけに、陽花里と付き合うことになった主人公。しかし、恋愛経験の少なさからギクシャクしてしまう。また、怜太と付き合えたはずの美織も幸せそうには見えず、竜也もいつもと様子がおかしくて…な5巻。好きな相手と晴れて交際が始まったにも関わらず、自分の恋愛絡みで仲良しグループが崩壊寸前という、目指していた虹色の青春とは程遠い状況。自分のせいでそんなことに陥ったという負い目から甘んじて受け入れるしかないという主人公の考えも理解できるものの、苦さを強く感じる展開だったなと。2023/06/30
紅葉
22
最近の青春ラノベでは一番の推し作品。 文化祭を経て陽花里と付き合い始めた夏希、初々しい展開は読んでいてニヤニヤしっぱなしでした。 竜也と詩の関係がギクシャクしていたものの、球技大会で元の関係性に戻っていきそうで良かった 球技大会で相変わらずの青春スポコン展開は最高でした。前巻から登場した鳴くんもいいキャラしていてとても推せる そして、明らかに特別枠にいる美織がここにきてどうなっていくのか。不穏な幕引きになったが、次巻でどうなるかとても気になります。2023/07/07
真白優樹
16
夏希が陽花里を選んだことで仲良しグループの絆に波紋が生じる中、球技大会の実行委員として美織と顔を合わせる今巻。―――選んだ結果は変えられぬ、だからここからもう一度。 第二部開始、それぞれの青春が新たな段階へ踏み込んでいく中でもう一度絆を結び直していく巻であり、一周目でも培ったバスケでの絆がもう一度の熱さを持っている巻である。もう一度纏まり、始まる関係性。その裏で始まる前に終わらされた想いが目を覚ます。向き合わなければいけぬ思いが目を覚ます中、夏希は何を選ぶのだろうか。 次巻も勿論楽しみである。2023/07/15