内容説明
奏太がソラたちに声優になるためのレッスンを始めてから二ヵ月。
訪れる夏休み。
オーディションの結果、個人アニメクリエイター・南エレナの次回作に出演することになったソラたちは、収録のため、みんなで一緒に東京へと向かう。
それぞれの想いを胸に秘めつつ、東京観光をしたり、まるで合宿のような共同生活をしたりと、奏太とともにかけがえのない夏のひとときを過ごすソラたち。
進む収録。行われるPVの発表会。高まる期待と――プレッシャー。
だが、事件は突然起きる。ソラの声が突然失われてしまったのだ。
彼らは壁を乗り越え、自らの道を――“色”を見つけられるのか……?
夢を諦めかけた少年と、夢に向かう少女たちの物語、待望の第二弾!
※電子書籍には特典として、ツカサ先生書き下ろしSSと、しらたま先生描き下ろしイラストが収録されています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
29
オーディションの結果、個人アニメクリエイター南エレナの次回作に出演することになったソラたち。その収録のため、夏休みにみんなで一緒に東京へと向かう第二弾。それぞれの想いを胸に秘めながら、それぞれの行きたいところへ東京観光をしたり、合宿のような共同生活をしたりと、奏太とともにかけがえのない夏のひとときを過ごすソラたち。足りないものを痛感するからこその急展開でしたけど、支えてもらいながら一緒に乗り越える二人がいいですね。奏太の新たな試行錯誤の行方も気になるところですが、声優になると決意した彼女たちの今後に期待。2023/05/31
真白優樹
9
エレナ製作のアニメの収録の為、合宿も兼ねて東京へ向かう中、それぞれの夢が動き出す今巻。―――君の夢、僕の夢。交わり向かう新たな道。 前巻が前半戦なら今巻は後半戦、皆で東京観光したり、真面目に収録に向かう中。空と奏太がそれぞれ己の壁に向き合い、己の夢を見つけていく巻であり、微笑ましくも瑞々しい輝きが更に増している巻である。先生を超え仲間でライバル、果たして新しい季節にどんな展開が待っているのか。皆で歩き出した夢の道は、どこへ続いているのだろうか。その先にどんな夢を見るのか。 次巻も勿論楽しみである。2023/06/06
彼方
7
声優になるためのレッスンを児童館で行うようになって二ヶ月。夏休みになり、個人アニメ制作の収録のために東京へ向かう奏太たちは、無事に完遂する事が出来るのか…第2巻。夢を諦め今の声を認めきれない奏太とプレッシャーに潰されそうになるソラ、互いが影響しあって夢に向かっていく…今回も安定の出来。他の子の無邪気な、しかし幼いなりに真摯なラブコメも挟まって暖かいお話でしたね…前巻から間が空きましたが、続巻やコミカライズと打ちきりはなさそうで何より。夢に向かって走り出したこの子たちがどこまでいくのか…楽しみにしています。2023/07/31
mag
5
今巻は、オーディションに見事合格した個人制作映画の声優として収録に参加するソラたちの物語でした。 彼女らの、ひとりの声優として真剣に収録に取り組む姿は小学生とは思えないような熱量が込められていました。とは言ったものの、やっぱり普段の姿は小学生で。無邪気な彼女達から癒しが溢れてましたね。 また、奏太にとっては新たな一歩を踏み出すために過去と向き合っていく物語となっていました。 苦悩を重ねながらも過去を受け止めようと前を向いていく姿には、色んな感情が込められていたように思えます。 次巻もまた楽しみです!2023/06/07
はるまき
1
☆☆☆:前作で挑戦したオーディションで勝ち取ったエレナ制作のアニメの収録にいよいよ臨む本筋に、主人公奏太に対するヒロイン達のアタック合戦、劇伴と声優を担当したことで新たな目標を得た奏太の再生物語が良い塩梅で描かれている。なにより奏太がこの手のハーレムものの主人公としては珍しく好感が持てるキャラなのが吉。一方、メインヒロインのソラが「いい子」の類型過ぎて際立つ個性が無く、他のヒロイン達のキャラが立ってるだけに埋もれぎみなのが残念。あと、ヒロインズ全員が声優目指しちゃうのはちょっとやり過ぎに感じた。2024/03/06