内容説明
義父の作った借金返済に追われながらも、弟を立派に成長させることを生きがいに健気に暮らしていた明珠(めいじゅ)。そんな明珠に義父は龍華国最大の名家である「蚕家(さんけ)」への奉公話を勝手に決めてしまう。
愛する弟のため、しぶしぶ奉公に出た明珠は、蚕家の離邸で暮らす三人――目を見張るほどの美少年の英翔(えいしょう)と、従者である季白(きはく)、張宇(ちょうう)と出会い、彼らに仕えることに。
悪戯っ子の英翔、口うるさい小舅(こじゅうと)の季白、優しく穏やかな張宇に囲まれ、明珠のもとに予想外ににぎやかな日々が訪れる!
一方、その裏側では彼らが隠すある秘密を巡り、不穏な気配が渦巻き――!?
弟想いの天然娘×呪いを抱えた美少年(?)の糖度高めな中華風ファンタジー開幕!
【電子特典】書き下ろしショートストーリー「明珠と傷薬」収録
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
bulbul
5
義父が作った借金返済の為に奉公に出た明珠。術にまつわる呪いや解呪の世界観は謎めいて興味深い。明珠が単細胞なのは気になるけど美少年・英翔との誤解と恋と陰謀の行方は読んでみたい。2023/05/26
菊地
1
知らず知らずのまま同時期に買って読んでいた「迷子宮女は龍の御子のお気に入り」と同じ作者で、時間軸が違う同じ世界設定なんですね。 超常要素を含んだ謀略劇といった感じで、個人的刺さる要素は少なかったけど、作品としてはそれなりにまとまっていた。 しかしまあ、MFブックスでこういう作品が出る時代になったんですね。2023/05/29