内容説明
幽冥推進課が「消滅」し、無職になってしまった夕霞。同僚の妖怪たちとも連絡が取れない中、藁にも縋る思いでもう一人の臨時職員・橋姫の元に向かうが、彼女宛の書類で幽冥推進課が正式に廃止されたと知る。気持ちを切り替えようと転職活動を始めた夕霞だったが、その最中に職員として最後に担当した事件の関係者が自殺したというニュースを目にする。再就職か事件の決着か? 夕霞は葛藤しながらも最強最悪の「死神」と対峙することに――!? この国に暮らす人々が遺した想いを描くお仕事コメディ、堂々完結!
目次
一章 自動運転は、児童を見守る緑のおばさんにも反応しますか?
二章 就職戦線、怪異なし
三章 死神を、お迎えに上がりましょう!
エピローグ、あるいはプロローグ
あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
35
突然幽冥推進課が消滅し、無職になってしまった夕霞。同僚の妖怪たちとも連絡が取れない中、最後に担当した事件の関係者が自殺したというニュースを目にする第七弾。藁にも縋る思いでもう一人の臨時職員・橋姫の元に向かい、幽冥推進課が正式に廃止されたと知る夕霞の困惑。仕方なく転職活動を始める最中に知る、最後の事件のその後。自身の再就職か事件の決着か、葛藤しながらも最強最悪の「死神」と対峙する展開はなかなか心揺さぶられる結末でしたけど、推進課消滅の真相は拍子抜けで(苦笑)、また彼女たちの物語をどこかで読めたらいいですね。2023/04/12
ジンベエ親分
33
な、なんだとー?本の背表紙に書かれた「完結」の文字に特大の衝撃を受けながらもとにかく読み始める。だって前巻のラストで幽冥推進課が消失してしまって気になるんだもの。物語の序盤で幽冥推進課は正式に廃止になったことが分かり、そこから先は再びの死神案件と最後を飾るに相応しい大ネタが。号泣と爆笑のツボをほとんど同時に突いてくる読み手の感情の情け容赦ない揺さぶりが本シリーズ特有の持ち味なのだけど、今回ばかりは爆笑より号泣のツボの方が遥かに多かった。でも…このフィナーレは…また夕霞たちに会えるんだよね?そうだよね?2023/03/17
ひさか
31
2023年3月集英社文庫刊。書き下ろし。シリーズ7作目にして最終巻。自動運転は,児童を見守る緑のおばさんにも反応しますか?、就職戦線,怪異なし、死神を,お迎えに上がりましょう!、エピローグ,あるいはプロローグ、の4つの連作短編。前作の幽冥推進課がなくなったぁ!の続きで、2編は事情がわからないままに、夕霞は霊が関わる事件に関わって行くという変則的なノリで、3編めからようやく納得できる話の展開に。新部署の振興課はちょっと無茶な理屈です。まぁ、夕霞が育ち、いつものメンバーとまた活躍するとなったんだから良しかな。2023/09/28
Mu@仔羊堂
12
シリーズ最終巻。幽冥推進課が突然消えてしまう前巻の衝撃のラストを受けて茫然自失の夕霞だが地縛霊絡みの出来事があると、もはや業務ではないのだけど自然と心が身体が動いてしまう。それだけこの仕事が好きで、相手に寄り添っていたと言う事なのだろう。そんな夕霞だからこそ相手も動かされるのだよなあ。最後はいろんな意味で大団円だった。このシリーズは題材的に時に辛い話や思わず涙してしまうお話しもあったけど最後にはほっこりと優しくなるお話が多かった。シリーズを通して楽しませてもらった。ありがとうございました。2023/05/15
☆初音☆
12
ある日突然職場がなくなっていた。よって無職になった夕霞。妖怪さんたちとも連絡がとれなくて、唯一の後輩橋姫のところまでいき、そこで橋姫宛の書類にて正式に幽冥推進課が廃止されたことを知る。そのあとも気になる案件を見つけて、一人で解決しようとする。この先どうなるのか。。。と、読み終わってから完結編と知る。キャラも良かったし、もう少し続いて欲しかったなぁ。。。2023/04/17
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