内容説明
徐々に明らかになるワープ航法の真実。工作艦明石は地球圏へ航行できるのか? そしてセラエノ星系人類の運命は? シリーズ完結
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パトラッシュ
111
知的生命体とのファーストコンタクトに孤絶した文明維持の苦闘を重ねたドラマとして面白く読んできたシリーズが、最後の最後で思わず「なぜ突然そっちに」と呆然とする展開になってしまった。こんな結末を迎える伏線や予感もなかったし、そもそも題名の意味も回収されてなかったので、途中で打ち切られた連載マンガやアニメのような気分。クバンや狼虎らのキャラもよく立っていたので、なおさら残念だ。私的には人類とイビスの融合した新しい文明が成立した遠い未来までを描き、その上で地球との交流が再開したというプロセスを想像していたのだが。2023/07/01
fukumasagami
34
地球発祥の生命は失敗で宇宙の真理に矯正させられたって話?!戻ってきた地球生命体は人類にあらずかも。。。2023/05/12
tom
21
イビスとのコミュニケーションを成立させるプロセスは、なかなかに読ませる。生物としての進化の流れを認識しないと、相手のことは理解できないという言説は面白い。そして、結末はとてつもなくデカいところに跳んでいった。これに驚く。でも、どうしてここに跳んでいったのかという不思議さも。楽しんで読んだのかもしれない・・という読後感でこのシリーズは終了。2023/11/20
ごんちゃん
16
4/4巻目 ヒョェ〜〜なんじゃそれーー的な結末やった。チマチマした話しが、ラストでいきなり壮大になってビックリ。結局、ワープ理論は解ったような解らんような、、、タイムマシンも絡んで、頭の中はクエスチョンマークの乱打戦でんがな。盛り込み過ぎで消化不良なとこはあるし、突っ込み処は多々あるってか、山盛り満載である。でも面白かったよ。よく考えたらコロンブスだってアメリカ大陸をインドだと思ってたんだし、無謀な冒険開拓スピリッツが人類の生存範囲を広げてきたのねん。それから、明石は孤独にならん。タイトル詐欺やー!2024/11/14
ぽんすけ
16
シリーズ最終巻。このシリーズを通して考えさせられたのは未知の知的生命体とのコミュニケーションの方法。まだ人類は実際にはそういった生命体には遭遇していないが、この果てしない宇宙の中で進化を遂げた知的生命体は必ずいるはず。いつかそういった出会いがあった時、セラエノの人達のように柔軟で粘り強い関係構築の試行錯誤ができるといい。現実世界ではウクライナやガザで戦争が起きており、なぜ同じ人類同士で戦わなければならないのかと思う。やはり平和のためには相互理解を深めていくしかないわけで、対話は続けていかなければならない。2024/01/16