内容説明
2021年内の発言を集めた講話集。イラク、ブダペストとスロバキア、キプロスとギリシャへの司牧訪問の振り返りや、信仰における驚きをもつことの重要性を語る「受難の主日ミサ説教」、幼子イエスの姿を見て「小ささの恵み」を願うよう勧める「降誕祭ミサ説教」など収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いとう・しんご
8
'21年中の講話集。「善は必ずひっそりと、時にはまったく人知れず、慎ましく成長するものなのです」P184,「信仰が生き生きとしていれば、祈りは悲痛なものとはなりません」P295など心打つ言葉に加えて、アフガンやシリヤ、ハイチなど世界各地の紛争や災害の情報に接して迅速に祈り、支援を訴える姿も印象的でした。スペイン内戦中の殉教者を次々に列福、祝福する姿勢には疑問を感じましたが、「ともに歩むシノドス流を貫く旅する教会」P354と言う彼は、さらに遠くて高い未来を見据えているのかもしれません。2024/04/01