内容説明
「人間とは何か」という問いに「進化」という側面から光を当て、生物としてのヒトという視点で行動や心理をとらえたロングセラー・テキストの全面改訂第2版! 新たに共著者を迎え、分子生物学・化石人類学を含む研究の進展に対応し、生活史・進化心理学の研究法・文化進化について章を設けるなど、内容を刷新。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
テツ
14
人間の歴史なんて地球の歴史の中ではほんのつい最近に始まったものだけれど(そして近いうちに絶えていく)そんな瞬くような時間の中でぼくたちは生き延びて少しでも長く遺伝子を伝え続けるために、肉体も心も行動も環境に適応するように進化してきた。この無言の執念について考えるとその中の一個体がもつ悩み苦しみなんてどうでもいいバグでしかない気がしてくるな。生命は合理的に、生きるためだけに進化していく。社会の中の立ち位置だの他人との差異なんてどうでもいい。種として進化して手に入れた諸々を意識して享受しろ。2024/01/20
hannah
5
第一版より明らかに読みやすくなってる。初学者向け。こっちを、もっと早く読んでいたかったな〜2022/06/22
ゆずこまめ
3
進化について丁寧に説明してもらえてよかった。人間も動物で進化の結果今生きているわけなので、進化について知ることはとても有意義だと思う。2025/01/21
izumone
3
第一版より語り口がマイルド(装丁も)。いわゆる教科書らしさがなくなった。時代か。2022/11/05
ごえもん
2
大変面白く興味深く読めた本です。もともとは進化心理学の参考図書で紹介されていたので手にしたのですが、進化心理学や人間行動進化学の教科書として利用されているのかもしれません。「進化とは何か」「生物としてのヒト」「心と行動の進化」を13の章で解説しています。 個人的には「ヒトの生活史戦略」と性淘汰の理論が面白かった。おばあちゃんの存在をこういう視点で考える人がいるのかと、ホント学者さんの疑問を持つ姿勢には感心してしまう。2024/01/28