内容説明
「ちなみに海鳥さん。私の元々の飼い主の話って、聞きたかったりします?」ある秋の日、なにやら様子のおかしいでたらめちゃんに、ショッピングモールに連れ出された海鳥東月。でたらめちゃんは海鳥に、どうしても伝えなければいけないことがあるのだという。が、そんな二人の元に、〈泥帽子の一派〉の魔の手はゆっくりと忍び寄っていて……? ネコミミ海鳥、『ぐりる・でたらめちゃん』、青森の小説家、もう一人の清涼院、同担拒否。そして明らかになる、十年前の真実。でたらめちゃんの秘密。果たしてその先に、彼女たちが見出した答えとは? 奇妙奇天烈ストーリー、クライマックス、第四弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真白優樹
10
泥帽子の一派の中核メンバーが横浜に集う中、でたらめちゃんの秘密が明かされる最終巻。―――隣り合って交わらぬ、それでもいつか交じり合うまで。 泥帽子の一派の潰し合いが横浜で開かれる中、でたらめちゃんの生まれが明かされる巻であり決戦の顛末は自分で想像して欲しい、と言わんばかりのでたらめさで駆け抜けていく、色々な意味で摩訶不思議なままに駆け抜けていく巻である。待っているのは街を滅ぼす程の決戦。彼女達は生き延びることは出来るのか。きっと心配ないだろう。誰の予想をも覆すのは彼女だから。 うん、面白かった。2023/03/31
まいなな
5
海鳥東月4巻読みました。 泥帽子マジクズだな!笑笑 みんな感想で泥帽子がクズクズクズクズ言ってたけど、一切の誤解なくクズだわこれ笑笑 まああそこまで盲目的に信念を貫けるのはかなりの偉人かもしれないね。正直、人間誰しもああいう自己陶酔みたいな、他人から見たらとんでもないレベルの傲慢さを持っているかもな。なんてことを思って見ていましたわ。泥帽子の一派は頭おかしいやつらばっかりで見ていてそのぶっとんだ思想が面白かったから、神戸を舞台にした泥帽子主催の祭りを見たかったな。海鳥東月の異質さを感じ取れたシリーズだった2023/04/15
ジョージ
0
ここで完結なんてたまらない気持ちになってしまう…もっと読みたかった2024/03/28
マスクX
0
読んで吃驚最終巻。でたらめちゃんが真相を東月に話そうとデートに連れ出したは遂に泥帽子のメンバーと邂逅する。そして泥帽子の「背を押す」という計画の元『泥帽子カップ』なる計画の宣戦布告が。でたらめちゃんと東月の真相。泥帽子の行った悪行など。一気に明らかとなりクライマックスの流れになったが終了。東月は攫われて、好かれて、強制読者にされてなどピーチ姫しか出来ていなかったのは面白かった。各地で嘘の戦いではどんな戦略があったのかと気になるところで勿体ない終わりです。2023/08/05