雨夜の月（４）

著者名：くずしろ【著】

講談社（2023/03発売）

• ISBN：9784065310779

内容説明

「何で奏音が壁を乗り越えなきゃいけないの！？ 壁の方が崩れなきゃいけないよ！！」

耳の不自由な奏音、彼女に惹かれる咲希。
2人の少女の雨の夜の月のように、目には見えないものけど、確かに在るもの。

世界で刊行決定！


奏音は顧問の三浦から、所属する文芸部では全員が、
夏休みを使って文芸作品を創作する決まりを聞かされ、
自分が耳が聞こえなくなって感じたこと、
そして咲希と出会ってからのことを書こうと思い立つ。
また、夏休み明けの文化祭で行われるクラスごとの
合唱の伴奏を務めることになった咲希は、
過去に周囲から耳のことでうまく合唱できないのを
非難されてきた奏音の心情の吐露に接し、
彼女がこれまでそうした状況で乗り越えてきた壁は、
壁の方が崩れなきゃいけないと言い放つ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[わたー]

★★★★★綾乃の話はなまじ共感できてしまうだけにキッツいなあと。そんな過去話から因縁深い合唱コンクールへと話がシフトするのだが、咲希の発した言葉によって奏音が前向きな一歩を踏み出したことがなにより尊い。

2023/03/22

[Decoy]

壁の方から崩れるよう、行動を起こそうとする二人が、輝いて見える。くずしろ作品にハズレ無しだが、完結したら、この作品が最高作になるのではないか？

2023/03/20

[クロユリ]

耳が不自由な少女・奏音と奏音に惹かれる少女・咲希の心の交流の物語第４巻！今巻は主に咲希を通して世界が広がった奏音と学校のお話。文芸部での挑戦、今までの自分からはまったく考えられなかった合唱参加への新たな試みは奏音にどんな景色を見せるのか。突然姿を消した富田さんの事情とは。ふたりのイチャイチャはちょっと少なめですが今後の展開から目が離せません！それにしても担任の関口先生、美人な以外いいとこないな。

2023/03/24

[といぴ]

おすすめ度★★★★☆

2023/07/23

[毎日が日曜日]

★★★

2023/03/21