スターツ出版文庫<br> 卒業 君がくれた言葉

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スターツ出版文庫
卒業 君がくれた言葉

  • ISBN:9784813713982

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内容説明

学校生活に悩む主人公を助けてくれた彼との卒業式を描く(『君のいない教室』蒼山皆水)、もし相手の考えが読めたら・・・と考える卒業式前の主人公たち(『透明な頭蓋骨』雨)、誰とも関わりたくない主人公が屋上で災いのような彼と出会い変わっていく姿を描く(『君との四季』稲井田そう)、卒業式の日に恋人を亡くした歌手を目指す主人公(『へたっぴなビブラート』加賀美真也)、人の目が気になり遠くの学校に通う主人公が変わっていく姿を描く(『わたしの特等席』宇山佳佑)。卒業式という節目に葛藤しながらも前を向く姿に涙する一冊。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

なみ

16
卒業をテーマにした短編集。 切ない話もあれば、温かい話もあって、全部面白かったです! 中でも特に『君との四季』と『へたっぴなビブラート』がお気に入りです。 『君との四季』は、言動は変わっているけど優しくてちょっと頑固な義野くんが素敵でしたし、予想外で感動的な結末もよかったです。 『へたっぴなビブラート』は、短編とは思えない密度の高さでした。少し不思議な要素がありつつ、物語の構成も文章的もとてもすっきりしていて、満足感を得られました。2023/02/24

栗山いなり

7
『卒業』をテーマに五つの短編を収めた一冊。この時期に読みたい王道の青春劇や恋愛劇ばかりだった印象。ベタっちゃベタだったけど不思議なことに嫌いになれない、むしろ好きになれる短編集だった2023/03/02

青井

5
卒業シーズンの中高生が主人公の五つの物語。【透明な頭蓋骨】が一番好みだった。相手の考えが分かったら、って考えちゃうのはよく分かるし、その思いを『透明な頭蓋骨』と表現するのはすごいなと思った。2023/03/23

ユッピー

3
卒業をテーマにした、5編の短編集。卒業を前に葛藤しながら前向きになっていく物語。特に宇山佳佑さんの「わたしの特等席」が泣けてすごく良い作品でした。2023/04/13

Nori

2
卒業をテーマにしたアンソロジー。どの短編もとても素敵でした。卒業を控えた少女にはある秘密があった、そしてそんな彼女の悩みを聞いていた彼は消しゴムを返しそびれた『君のいない教室』、もし相手の考えが読めたらなと考える『透明な頭蓋骨』、ある男子生徒と出会い変わっていく女子高生とその切ない別れ『君との四季』、卒業式に恋人を亡くした歌手志望の女子高生の再生を描いた『へたっぴなビブラート』、病により上手く歩けなくなった母への気持ちと葛藤を描いた『わたしの特等席』どれも大変よかったです。2024/03/30

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