内容説明
百花輪の儀は佳境を迎え、残る貴妃は黄金妃・星沙、翡翠妃・玉蘭、明羽が仕える芙蓉妃・來梨の三人となった。しかし華信国は、隣国である神凱国から宣戦布告を受け、後宮にもその脅威が迫っていた。戦火を前に後宮内の勢力図は目まぐるしく変わり、争いから大きく後退したと見られていた玉蘭が、起死回生の一手に出る。そして皇帝・兎閣の弟、相伊将軍が不穏な動きをみせ……。來梨と明羽は国の危機を救い、百花皇妃の座を みとることができるのか――。絢爛豪華な中華後宮譚、堂々完結!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ツン
73
おもしろかった!芙蓉妃の成長の物語でしたね。李鷗と有羽のお話ももっと読みたかったけど、結末がわかっただけでもよかったかな。2023/07/30
いわし
51
女心がわかりすぎる(略)後宮ファンタジー最終巻!残る貴妃は3人。この国の危機を救い、百花皇妃の座を掴むのは果たして。魅力的な人物像、物語にほどよく絡むスコシフシギな要素、蠢く陰謀が絡みつく息苦しさ、目まぐるしく情勢が塗り替えられるテンポの良さ。ラブ・ストーリーは突然に。もうね、完璧。言うことないです。強いて苦言を呈すなら、中華ファンタジーにハマりそうな予感があるんだけど僕が読みたいものは多分ここに全部あるのでどうしたものかと悩まされる。願わくば、作中作のBL小説まで読んでこの世界を余すことなく堪能したい。2023/06/10
kagetrasama-aoi(葵・橘)
39
「後宮の百花輪」第五巻。完結巻。大団円と言う言葉が相応しい終わり方でした。引きこもりがちだった、負け皇妃と言われていた皇妃が、侍女の異能に助けられて成長して行くお話。清々しい終わりでした。2024/04/11
よっち
33
佳境を迎えた百花輪の儀。黄金妃・星沙、翡翠妃・玉蘭、そして芙蓉妃・來莉の三人の貴妃が残る状況で、隣国である神凱国の脅威が迫る第五弾。思ってもみなかった戦況の推移により、目まぐるしく変わる後宮内の勢力図。そして皇帝・兎閣が外征した帝都に現れた神凱国軍を蹴散らし、皇帝代理として実権を握る皇弟・相伊。状況を探る中で今回の侵攻の構図を知って、覚悟を決めた貴妃たちが国のため民たちのために手を組んで、状況を動かしてゆく展開は熱かったですね。真相を解き明かした上での納得の決着に、明羽と李鷗の関係もなかなか良かったです。2023/04/04
よっしー
26
遂に完結!! 長い長い百花輪の儀がやっと終結しました。結果的には大団円。色々と話が大きくなってしまい、途中でついていくのが必死でした。これで本当に良かったのかと思う事もありますが…それぞれの成長が見れたし、紆余曲折ありながらの共闘も見れたしで、満足です。2024/06/29