内容説明
百花皇妃の座を賭け、貴妃たちは皇帝の寵愛を手に入れるため日々計略を巡らせていたが、明羽が仕える芙蓉妃・來梨は相変わらず競争から一人取り残されたままだった。そんな折、孔雀妃・紅花の侍女が阿片所持の罪で追放され、紅花の地位は失墜する。事件に裏があると読んだ黄金妃・星沙は、とある思惑により明羽に事件の鍵を握る後宮医を捜すよう依頼するが、事態は思わぬ方向へ。絢爛豪華な中華後宮譚、貴妃たちの運命を揺るがす衝撃のシリーズ第二巻!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ツン
76
読み止めることができなくて、一気に2巻まで読んでしまいました。侍女だけじゃなかったんですね、、驚きました。こんな展開になるなんて。芙蓉の進化もすごいです。2023/07/17
いわし
49
もしも瀬那和章が後宮を舞台にした中華ファンタジーを描いたら?そんなのワクワクするし、ドロドロするし、キュンとするに決まってます!シリーズ第2巻。後宮の阿片が勢力を変える。今回の主役は百花貴妃候補きっての武闘派で、強さと気高さが印象的な孔雀妃・紅花。後宮に美しく苛烈に咲く紅き花に見惚れそうになる一方で、淡く可愛らしい芙蓉が後宮に咲き誇る日が来るのを願ってやまない。その美しき想いに涙し、陰謀を企てる下卑た思いにゾッとする。2巻にしてすでに想定を上回る面白さ。今、もっとも続きを楽しみにしている小説かもしれない。2023/02/16
よっち
45
後宮を騒がず阿片事件。孔雀妃・紅花の侍女が阿片を所持していたことで失墜する孔雀宮。とある思惑から黄金妃・星沙が明羽に事件の鍵を握る後宮医を探すよう依頼する第二弾。阿片事件、そして先帝陵の参詣で起きた事件でガラリと変わる後宮の勢力図。そして二転三転する状況の裏で暗躍する皇太后と皇弟・相伊の思惑。勝ち残るためには他の貴妃を罠に嵌めることも辞さない展開で、ついに脱落者が出てしまいましたけど、そんな中で成長を感じさせる來梨が見せた覚悟があって、これからも波乱は続きそうですけど明羽はまた巻き込まれそうですね(苦笑)2022/03/09
kagetrasama-aoi(葵・橘)
43
「後宮の百花輪」第二巻。五人の貴妃が百花皇妃になるために、様々な陰謀を廻らせます。早々に脱落しそうだった、“芙蓉妃 來梨” は少しずつだけど自覚が出てきました。二巻にして皇帝の異母弟の相伊(将軍麗人と呼ばれてます)が登場し、波瀾を予感させます。そして早くも貴妃の一人が脱落、こんなに早く!とビックリです。。主人公の明羽の “声詠み” の力で主の來梨を百花皇妃になる手助けがどこまで出来るのか、続きが楽しみです。そして明羽もきっと恋をしますよね?そちらもまた楽しみです。2024/04/02
坂城 弥生
39
文字通り命懸けの駆け引きが始まった。2022/05/23