紙魚の手帖<br> 紙魚の手帖Vol.09

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紙魚の手帖
紙魚の手帖Vol.09

  • ISBN:9784488031145

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内容説明

今村昌弘による、明智恭介の活躍を描くシリーズ最新短編。夕木春央、君嶋彼方、川野芽生、斧田小夜、床品美帆など注目新鋭の短編を掲載、特集「2023早春・若手作家の宴」ほか。/【目次】【明智恭介シリーズ、最新短編!】宗教学試験問題漏洩事件 今村昌弘●期末試験直前。神紅大学ミステリ愛好会は、待望の事件に遭遇したが――明智恭介シリーズ最新短編/【特集「2023早春・若手作家の宴」】酔来酔去 斧田小夜●漢の武帝の時代、天より麒麟が飛来した――第10回創元SF短編賞優秀賞を「飲鴆止渇」で受賞した新鋭が贈る/不死者の物語――肖像画家 川野芽生●その画家の青年は、時代や場所を超えてあちこちに現れる。定命の人々の間で、静かに長い時を生きている/バッグ・クロージャー 君嶋彼方●大嫌いな兄が結婚することになった。しかも、結婚相手は俺の初恋の人だった/今際(いまわ)の際(きわ)の断崖から 夕木春央●海面に衝突して死ぬまであとわずか、私は自分が突き落とされた理由を考察する。注目の俊英、本誌初登場!/血を綴じる書庫の殺人 京都辻占探偵六角 床品美帆●皮肉屋だけど頼りになる、名探偵・六角が帰ってきた――ミステリーズ!新人賞受賞作家が贈る21世紀型不可能犯罪!/懸命に努力するものだけが成功する ディーマ・アルザヤット 小竹由美子 訳●#MeToo運動以前のハリウッドで、ある女性インターンに起こった出来事――現代アメリカ文学の新鋭による鮮烈な一編!/【INTERVIEW 期待の新人】五十嵐 大/木江 恭/【小説】明治殺人法廷 第3回 芦辺拓●新天地・大阪でふたたび記者として奮起する新十郎。彼のもとに舞い込んだ「大事件」とは一体?/完璧な計画 犯罪相談員〈5〉 石持浅海●彼女は、わたしだけのものだ。だからわたしは彼女を殺す。〈犯罪相談員〉シリーズ最終回!/1(ONE) 後編 加納朋子●愛犬のワンも、子供たちも、世界で一番の存在なのだ――駒子一家と犬をめぐる物語、感動の大団円/きみのかたち 第6回 坂木司●コロナで消えた「いつも」が少しずつ戻ってきた。給食、友だちとの会話、塾や習いごと。ぜんぶはまだ、戻らないけど/特撮なんて見ない 第6回 澤村伊智●イメージボード破壊事件と二通目の脅迫状が生徒たちの心に影を落とすが、撮影は続いていき……/サエズリ図書館のワルツさん 電子図書館のヒビキさん 紅玉いづき●紙の本が貴重な文化財となった近未来。そんな時代に紙の本を愛し守る、私設図書館司書がいた。伝説のシリーズ、復活!/ベラベッカという名前 近藤史恵●〈パ・マル〉のスタッフは、どこか家族のような存在になっていて……/【ESSAY】装幀の森 第5回 アルビレオ/翻訳のはなし 第7回 グランジェ翻訳裏話――謎の翻訳家・高岡 真 平岡敦/乱視読者の読んだり見たり 第5回 小説の窓、映画の窓 若島 正/【COLUMN】ひみつのおやつ*祖母の醤油漬けにんにく 木犀あこ/私の必需品*仕込み杖 青本雪平/【INTERVIEW 注目の新刊】『明智卿死体検分』 小森収/『グッドナイト』 折原一/【BOOKREVIEW】[文芸全般]瀧井朝世/[国内ミステリ]宇田川拓也/[翻訳ミステリ]村上貴史/[SF]渡邊利道/[ファンタジイ]三村美衣/執筆者紹介/編集後記・次号予告

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ツバサ

10
若手作家達の書き下ろし短編の企画は面白い。でも1番は明智さんの探偵物語かな。やはり魅力的な登場人物。1冊にまとまるくらい出ると良いな。2023/02/19

ジャム

6
今村昌弘「宗教学試験問題漏洩事件」。おなじみミステリ愛好会の明智と葉村の名コンビは試験問題の盗難の犯人として疑われている女子大生を救うため動き出す!あの名作を逆手に取った名短篇で伏線の回収が見事。二人の名コンビぶりも相変わらず笑 夕木春央「今際の際の断崖から」。愛する女に崖から突き落とされた男。一体なぜ?男は崖から落ちて絶命するまでの間に文字通り決死の推理を始める!戦後の昭和を舞台に女王蜂に群がる婿候補なんと7人!最後に意外な動機が明らかになる古き良き探偵小説の興趣漂う傑作!この2作で元が取れます笑2023/02/16

Abercrombie

3
明智恭介シリーズ最新作「宗教学試験問題漏洩事件/今村昌弘」+若手作家7人の短編+α。今回はグロい話がなく読みやすかった。印象的だったのは、不死の肖像画家をめぐる幻想譚「不死者の物語/川野芽生」と、崖から突き落とされた主人公が、海面に激突するまでの間に、突き落とされた理由を推理する「今際の際の断崖から/夕木春央」。「ベルベッカという名前/近藤史恵」と「サエズリ図書館のワルツさん/紅玉いづき」は、シリーズの他の話も読みたくなった。2023/04/08

チャー吉

2
明智恭介シリーズである【宗教学試験問題漏洩事件】目当てで随分前に買ったままにしていたが、やっと読む事が出来た。読む前から大学特有の事件を表すタイトルに期待が高まるが、期待通りに面白かった。ミステリ好きならば創作に興味を示す派閥は一定数居ると思うが、まさか明智さんもそうだったとは(笑)余りにも短過ぎる犯行時間、芳香剤の香り、室温の冷えた部屋と、随所にヒントが散りばめられており、短編でありながらしっかりと面白いのは流石の一言。2024/04/06

Tatsuo Ohtaka

2
「早春・若手作家の宴」で6人の作家が競作。注目は夕木春央「今際の際の断崖から」。崖から突き落とされた被害者がその理由を水面に着くまでの刹那に推理する。死の直前に人生が走馬灯のようにフラッシュバックするというが、この趣向にはビックリ。2023/02/14

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