内容説明
ある日、逢坂剛氏のもとに奇妙な宅配便が届いた。中身は旧式のフロッピディスク。添付の手紙にはフロッピ内の原稿を読んでほしいとあった。差出人は〈本間鋭太〉なる人物で、タイトルは「鏡影劇場」。物語は、マドリードの古書店から始まっていた……。謎だらけの古文書、十九世紀の異端作家ホフマンにまつわる秘密。東京で進む解読は、予想外の事態を出来させ、謎はいっそう深まっていく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ton
3
何となく手に取った上下巻。 読み始めてみたら、ホフマンもドイツ文学も全くと言っていいほど知らないから、これは長期戦になるかなーと思ったのだけど、登場人物たちがクセ強めで何かありそうで、古文書を読み解く内容よりも気になってどんどん読んでしまう。 あと、内容とは全く関係ないけど、沙帆がドイツ文学の教えを受けた師の本間に対して「お原稿」と言うのにどうしても引っ掛かるというか笑ってしまう。 自分が馴染んでいないだけで、業界(?)では当たり前なのかもしれないけど。2023/06/11
たこ
2
2023年3月1日発行。作中作とは少し苦手かと思いきや、短いスパンで規則的に切り替わる場面描写が、ぐいぐい読ませる。下巻でどう着地させるのか。沙帆の、人の仕草に対する細かい反応がもの凄くいいアクセントになっていると思う。2024/01/25
shonborism
2
すごいボリュームの歴史ミステリ。入れ子構造になっていて複雑だが、ホフマンの時代と現代とでそれぞれ一悶着ありそう。上巻を読む限り、着地点は全く見えない。2023/04/27
tmbb6
0
★★★☆☆2024/01/14
cha○
0
下巻へ2023/06/03