内容説明
呼び寄せられた巨大台風――天の牡牛によって混乱する聖杯戦争。人理を否定するがごとき女神の暴虐を許すまいと、宝具を撃ち放つランサー。そこに立ちはだかるのはランサーにとって因縁の怪物、真バーサーカーだった。さらには神を憎み抗う復讐者による魔矢の洪水が降り注ぎ、『ネオ・イシュタル神殿』を中心に大規模な衝突が始まった。
そして、一人のサーヴァントが影の中から女神に告げる。
『――汝に、晩鐘を届けに来た』
一方、非常事態の中で共闘を目指すマスターとサーヴァントたちが渓谷にて合流する。だが、エルメロイ教室の面々を前にアヤカは……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yosa
16
「あんまり登場人物を多くし過ぎると、纏まるものも纏まらんぞ、小僧」を体現するメタ群像劇、今回も劇中時間はキャプテン翼の如く進んでおりませんが、あとがきによるとケツは見えているようで少々飽きが来ている読者にとっては間違いなく福音です。まあつまらないわけではないので完結までお付き合いはしますが。特にこの物語をリアルタイムで読む意味は強くあって、先行するFGOやロードエルメロイⅡ世の事件簿等の新設定が続々と盛り込まれ、物語世界が変化し続けているのはリアルタイムならではの面白さです。だからこそ終わらんとも言う。2023/02/28
みどり
10
先日まで「事件簿」を読んでいたせいもあり、二世の出番が少ない！と思っちゃったが、これは「生徒」と「卒業生」のお話でもあり、今回大きくお話が動くにあたって、二世の少ない出番が大きな役割を果たしているので良し。 あ～、まだ続くんだ、早く出て！と思うお話。2023/02/17
椎名
9
遠坂、イシュタル、エレシュキガルのあれそれをしっているとウオ〜となるが、他fateシリーズ当然履修してますよね？という内容だ(履修していなくても読めるが)。アヤカのあれそれがようやく明かされそうなのでこのまま続刊を読みます。2024/09/08
餅屋
9
シリーズ８冊目▲人理を否定するがごとき女神の暴虐を許すまい『ネオ・イシュタル神殿』を中心に大規模な衝突が始まった▼ギル様不在の叙事詩が続く、これぞ冥府のギルガメッシュナイト。ひらがなではない。偽アサシンが今作のヒロインで、ヒーローはコメディビデオを擦り切れるまでガン見のシグマか？エルメロイ教室組が活躍を始め、アイアスなんて意味深すぎる。フラットのやらかしは、若きⅡ世のそれの焼き直し？魔術工房やケイネスが復権傾向だし、俺さんも倣うか？セイバー組がメインに、引きがこれまた…夏のアニメが楽しみです（2023年）2023/02/28
にぃと
9
ネオ・イシュタル神殿攻略戦。なんとなくふざけた名前っぽいが、内容は凄くシリアスだし真剣そのもの。エルキドゥやハサンたちの掘り下げもあり、エルメロイ教室やⅡ世の活躍がある度にテンションがあがってしまう、オールスターでの一大決戦にふさわしい盛り上がり。新たな脱落者も登場し、ついにシグマ君にも活躍の場が訪れ、後書きによるとあと2冊で完結らしいが、とてもそんな気がしない。どこまでも続いていってほしいくらいだが、まずは次巻を楽しみに待ちたい。2023/02/11
