内容説明
中山聖子、中川なをみ、山本けんぞう、藤野恵美、太田忠司、五人の作家による奇妙な話のアンソロジー。気がつくと、ぼくは、さびれた商店街の古本屋にいた。店にいた音楽の先生が、ぼくの視線に気づいた。「なにしてるんだい?」風をさがしていたと答えるぼくに、先生はこういった。「ぼくもなんだ……」。「風を一ダース」ほか、全五編収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぴょこたん
15
全て初めて読む作家さん。だがこれもなかなか当たりだ。中山聖子さんの作品は救い方がよかった。中川なをみさんの作品は、嫌な方嫌な方へ行く怖さだ。「あうっ」っとか声が出ちゃうよ。山本けんぞうさんの作品は詩的な、まさに不思議な作品だった。藤野恵美さんの作品は飛躍が今までにないもので、子どもへの教唆に富むすばらしい作品だった。太田忠司さんの作品は、切ない、この一言に尽きる。2014/05/28
りちゃ
9
今回はせつない。命に関わるものが多かった。児童書、侮れない。自分だったらどんな選択をするだろう?どう、繋げていけるだろう?丹地陽子さんの挿絵がとても素敵。息子推薦本。2018/03/24
けいねこ
4
奇妙な話というより不思議な話でしょうか。この巻は、自分の幸せと人の幸せを天秤にかけてしまうような話が多かったと思います。『暗黒チョコレート』が、このシリーズの意図するところを超えたテーマを含んでいて、心に残りました。2014/04/24
秋芳
2
著者名に太田忠司さんが含まれていたので読んでみる。世にも奇妙な物語風の短編集。5編収録。この巻は、怖いというより切ない感じの不思議な話が多かった印象。2014/05/01
凪
1
今回は重いテーマのものが多かったかな。フェアトレードと自分の命の使い方。難しい…。表題作の「風を一ダース」、このシリーズ1展開が複雑というか、抽象的。でも何ともいえない爽やかな読後感が不思議な作品でした。2015/01/20
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