内容説明
時は平安末期。安倍晴明の子孫・論理派陰陽師の泰親と豪傑と知られる源頼光の子孫・心優しい若武者、頼政は、ある事件をきっかけに再会を果たす。
二人は新たな怪異事件の謎に挑むことに!源氏物語の幻の「雲隠の巻」の行方や道成寺の僧が大蛇と交わした約束の真相、朱雀大路の奇妙な噂、山に入るものを殺す神の存在……そして、都を脅かす“天狗”と対峙することに―!?大好評の平安怪異ミステリー、第2弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
一五
8
源頼政 安部泰親 玉藻トリオの平安怪異譚 終わった。「最後の山神」がチト哀しいかも。2023/02/18
みどり
5
シリーズ2作目。 ある意味、世相や体制に対する庶民の意見もあるんだろうな~、でも、それ以上に「人がものを楽しむ」ということが大事、と言っている気もする。2023/01/07
紅羽
4
シリーズ二巻目らしい。一作目を読んでいない状態でしたが、十分楽しめました。源頼光と安倍晴明の五代目の子孫である頼政と泰親が怪異の謎を解き明かす平安ミステリー。二人の掛け合いがテンポ良く、コミカルな中にも苦味のあるストーリーに引き込まれました。2023/10/02
あずとも
3
嬉しい2作目。中でも玉藻も登場したのはかなり嬉しい。有名な人物やエピソード等史実に基づいている話に現代の世相に合わせて読むこともできる。面白かった。続き出るといいな。2023/01/11
砂ちゃん
2
1巻だけじゃもったいないと思ってた話の続編が来た! 連作短編集なのでサクサク事件が解決していくのはいいんだけど、メインキャラの恋愛までサクッと進んでたのは、そんな雰囲気だったっけ?と、ちょっと納得いかなかった。それ以外はこの時代だから起きたことを現代的な合理性と、実は不思議もあるというファンタジーを描いていていい。1冊通じて追っていった天狗の事件も、終わり方の苦さも含めて、いい。2023/01/21