内容説明
時は平安末期、都はずれの宇治にて、若き陰陽師とおひとよしの武士が出会う――! 安倍晴明の子孫・論理派陰陽師の安倍泰親と豪傑と知られる源頼光の子孫・心優しい若武者、源頼政。 はみだし者の凸凹コンビが、数々の怪異事件の謎を解き明かす。 『絶対城先輩の妖怪学講座』『金沢古妖具屋くらがり堂』シリーズの著者が綴る、平安怪異ミステリー、開幕!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あゆ
17
平安時代の怪異事件を安倍晴明と源頼光を先祖に持つ安倍泰明と源頼政の2人が解決していく。それぞれに偉大な先祖に対する複雑な心境を共有しながらお互いに足りない所を補い合って成長していくのが楽しかったです。謎も少しの怪異を残しながらその後を想像させます。頼政の最後を最近大河で見たので複雑ですが…。2022/03/29
一五
10
時代背景にそぐわなそうな語句にいらいら。参考文献 山なのに。それを退けたら しっかりしてる五代目晴明と、頼り無さげな頼光から五代目 頑張ったねという感じで アハハ2022/11/10
ゆたこまち
7
面白かった。玉藻のその後が気になるな。よい三人だったのに。2023/03/04
はっか
3
共に有名人を先祖に持つことの悩みを抱えた五代目の源頼政と阿倍泰親。泰親の頭脳も借り、そこはかとない怪異を残しつつも無事事件解決していくんだけど、頼政が頼りなくヤキモキする場面もあり、そこは人間らしい悩みなのかなぁ。玉藻がよいキャラだった。もし続くとすれば玉藻も出してほしいな。2022/03/21
あずとも
3
平安末期、安倍晴明の子孫泰親と源頼光の子孫頼政が宇治で起こる怪異事件に挑むバディものの連作短編集。妖怪が登場するのではなく史実を踏まえて妖怪を騙る人とやり合ったり伝説が生まれる過程を考察したりと珍しい世界観で面白かった。2022/03/12