新潮文庫nex<br> 人形島の殺人―呪殺島秘録―(新潮文庫nex)

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人形島の殺人―呪殺島秘録―(新潮文庫nex)

  • 著者名:萩原麻里【著】
  • 価格 ¥825(本体¥750)
  • 新潮社(2023/01発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101802596

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内容説明

民俗学オタクの幼馴染み・古陶里。彼女は、怪しい伝説のある島の調査に僕をいつも巻き込む。だが今回は実家のある壱六八島(いろはじま)に一人で向かった。彼女の一族は、平安時代から日本人形を介して人を操る呪術を執り行ってきたという。古陶里を追いかけて島を訪れた僕を迎えたのは、崖に吊された遺体。そこから殺人が連鎖し、容疑者とされた古陶里と僕とを繋ぐ衝撃の過去が浮かび上がる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

麦ちゃんの下僕

144
「呪殺島」シリーズ第3弾。全国に複数あるという“呪術師が封じられた島=呪殺島”…今回の舞台は、日本海(N県の北)にある「壱六八(いろは)島」。三島古陶里はこの島の出身で、しかも島の“領主”である壱六八家の縁者らしい。「僕」の前から突然消えた古陶里を追って壱六八島に向かった「僕」は、いきなり崖に吊るされた死体に遭遇する!! ……相変わらずどんどん死人が出る悲惨な物語ですが(苦笑)…今回はこれまでになく“叙情的”でしたね。“あの人”の思いに涙が溢れそうになりました(泣) 後味は悪いものの読後の余韻は秀逸です!2023/02/28

yukaring

71
呪殺島シリーズ第3弾。いよいよ真白くんの本当の名前と出自が明らかになる、今後に重要な意味を持つであろう作品。今回は消えた幼なじみの古陶里(ことり)の痕跡を辿って真白が自ら"呪殺島"へと渡る。島流しにあった呪術師の末裔が暮らす呪殺島。そのひとつ「壱六八島」に古陶里の生家があり、そこでは日本人形を介して人間を操る呪術を繰り返してきたと言う。吊るされた死体、何らかの疾患を抱えている子供達、無数の人形が安直される不気味な家で明らかになる真白と古陶里の過去。真白には過去の試練をなんとか乗り越えてほしいとそう願う。2023/02/12

よっち

40
第二の呪殺島事件から一年。突然、姿を消した古陶里の手がかりを求めていた真白は、彼女が「壱六八島」の領主の血縁であることをつきとめる民俗学ミステリー第三弾。島に到着した真白が、道中で発見した遺体。一族の者に出会った真白が知る、必ず双子で何らかの病を生まれる呪いの業と、忌み子の存在。古陶里はどのような形で関わっているのか、なぜ一人で島に向かったのか、業の深い因縁に立ち向かった結末はなかなかに陰惨でほろ苦くもありましたが、一緒に過去を乗り越えた二人がこれからどう変わってゆくのか、また続巻に期待したくなりました。2023/03/07

assam2005

22
いなくなった友人・古陶里を探して、主人公の僕は一人、古陶里の実家・壱六八家のある壱六八島に向かい、崖に吊り下げられた遺体と遭遇。壱六八家の呪いにかかったかのように連鎖する殺人。昔ながらの因習と島を牛耳る一族の死。ミステリ好きの心をくすぐる要素を目一杯披露してくれる。呪いとは孤独から始まり、形の見えない小さな不満に火をつけ、連鎖して強引に周りの人生を引きずり落としていく。それを言葉にしたのが呪詛。どんな過酷な環境下でも、そこによすがを見つけられることはあるのだろうか。言葉ってコワイ。2023/03/25

スプリント

13
主人公の空回り感が少し読む気をそいだが読了2023/05/27

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