内容説明
ひとたび眠りにつくと目を覚まさなくなる「オーロラ病」に罹った女たち。目覚めたのは、廃墟のような異世界だった。年齢も仕事も生活水準も違い、接点のなかった彼女たちは、生き延びるために結託する。一方、女たちの肉体が眠り続ける現実世界では、男たちの恐怖と不安が渦巻いていた。女たちの体を焼いてしまおうとする者も出てきて……。
キング親子によるパンデミック・ホラー長編は衝撃の結末へ。
※この電子書籍は2020年10月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マック
8
再読は飽きてダメだった。異能機関に手を着けますか。2023/08/04
のじ
6
何が起きているのか、イーヴィは何者なのか、いろんなことが気になりつつ下巻へ。結局いろんなことがわからないまま物語は終わるのだけれど、現実ってそんなもん。だんだん読み進めるにしたがって、今のいろんな理不尽なことが起きている世界への皮肉のような感じがじわじわとせまってくる。ものすごく長い物語だし登場人物も多くて読むのにほんとうに骨が折れた。2024/02/10
lovelovemachida
3
後半、もう少し勢いというかカタルシスを感じられたらなぁと思いましたわ。これがオーウェンさんの味なのかしら。パパキングさんならもう少し、登場人物を絞って、分かりやすい構図を作ったかもと想像いたしましてよ。男女の対立構造が基本ですけれど、それだけにとどまらない複雑さがリアルでもあり、中途半端でもあり。ところどころ、パパキングさん譲りの、小さきもの、弱き者への細やかな優しさが感じられて、そこは良かったですわ。 あと、超個人的好みの問題ですけれと、単純に、もう少しホラーみが欲しかったですわ!2023/02/13
どどんぱ
2
物足りない。何を語りたかったのか?男と女の間の越えられない溝?実感が伴わないが、アメリカではそうなんだろうか?2023/03/29
吉田正
2
絶対的な悪が不在。