講談社文庫<br> ダーク・アワーズ(下)

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講談社文庫
ダーク・アワーズ(下)

  • ISBN:9784065302262

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内容説明

二人組のレイプ犯(ミッドナイト・メン)も同夜に犯行を重ねており、バラードは忙殺される。射殺事件でボッシュの協力を得た彼女は、動機の解明につながるギャング団の内通者に接触しようとする。だが、その行動から彼女は警察の暗部を敵に回してしまった――。ボッシュとバラード、孤高の二人が夜のロサンジェルスを駆け巡る。
ハリー・ボッシュとレネイ・バラード共演第3弾。

「本書は、コナリー作品のなかでもトップ・スリーに入る。彼の速球は健在だ。アメージングだ」
――ショーン・キャメロン/ザ・クルー・レビューズ

「バラードとボッシュがますますよくなっている……コナリーは捜査を描き、強烈なサスペンスを作りだすことにおいて業界最高のひとりだが、バラードとボッシュの関係──おなじ困難だが重要な仕事に専心するふたつの優秀な頭脳から育まれる仕事上の友情──が、そこに加えられた特典である」
――コレット・バンクロフト、タンパベイ・タイムズ紙

「もっともわくわくさせられる作品であり、警察小説の未来への希望的観測である」
――ポーラ・ウッズ、アルタ・ジャーナル誌

「これは傑作だ」
――パブリッシャーズ・ウィークリー誌星付きレビュー

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

141
(承前)ロスの夜で数々の事件に遭遇してきたバラードだが、今回は男社会の市警に蠢く闇にぶつかったと悟る。汚職警官に殺されかけ、メンツを潰された上司に追い詰められ、無能な同僚は足を引っ張るのだから。しかしボッシュの愛弟子である彼女は、どれだけ苦しい状況でも決してあきらめず師匠譲りのタフネスさで捜査を続ける。そこで見えてきた真相は、現代社会の暗闇であるダークウェブに繋がっていく。泥まみれの闇から抜け出すため退職を余儀なくされるが、本部長直々に復帰を求められるラストで再び「罪の市」ロスの闇へ向かうと決断するのだ。2023/01/20

KAZOO

122
年末恒例のマイクル・コナリーの新作です。今回も二つの事件を追うことになるようですが、女性刑事のバラードが相棒があまり仕事熱心ではないので若干暴走気味の傾向です。ひとつの事件は二人組のレイプ犯罪でもう一つは以前にハリー・ボッシュが手掛けた事件が絡み合ってきます。暴走した挙句に警察バッジを取り上げられてしまうバラードですが最後には、ということで次回作が待たれます。2022/12/31

のぶ

98
下巻に入っても物語はバラードの独壇場だった。全体を通し、バラードの持ち前の捜査勘の良さはさらに鋭さを増しており、ボッシュという大先輩に限りなく近づきつつあるように見える。まわりの捜査スタッフから孤立して正義に生きる一匹狼感には、さらに磨きがかかっており、逆に警察組織自体は、ボッシュの時代よりもさらに乱れて悪化しているかに見える。今までマイクル・コナリーと言えばハリー・ボッシュというイメージが自分の中でこびり付いていたが、年代的にもバラードを中心に据えていった方が、話が盛り上がるのだろう。次作も楽しみ。2023/01/16

ひで📚🏈

68
ボッシュ&バラードの第3弾…前作までは脇役のボッシュに違和感がありましたが脇役でも存在感抜群のボッシュです。「ボッシュは変わらないものだった。ボッシュは市警全体よりもずっと揺るぎなかった」次作以降、2人の探偵物語のスタート…かと思いましたが本部長の登場で展開が変わってきましたねぇ。帯の「ロスの守護神ハリー・ボッシュ」というフレーズにテンション爆上げ(笑)でした!久しぶりに夜中まで一気読みしました…さすがコナリー!2023/01/21

stobe1904

65
【バラード・ボッシュシリーズ】元ギャングの射殺事件と連続暴行事件を並行して追うバラードはボッシュにサポートを求めて着実に事件解決に近づいていくが…。事件をクローズして結果を出す一方、自身のやり方に固執して周囲との軋轢を起こすレネイの姿は、一昔前のボッシュと重なる部分が多く目が離せない。次作ではBLMとコロナ禍でダメージを受けたロス市警とどのように関わり、変えていくのかレネイとボッシュの活躍に期待が高まる。★★★★☆2023/07/02

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