双葉文庫<br> 夢巻

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双葉文庫
夢巻

  • 著者名:田丸雅智【著】
  • 価格 ¥662(本体¥602)
  • 双葉社(2022/11発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784575519051

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内容説明

久しぶりに再会した古い友人に連れられて入ったのは、とあるシガーバー。店員に渡された葉巻を口にすると、子どもの頃の光景が鮮やかによみがえった。この不思議な葉巻を、友人は「夢巻」というのだが――(表題作)。現代ショートショートの旗手による大注目デビュー作。幻想的だったり、シュールだったり、ナンセンスだったり。1話5分で楽しめる、夢と驚きに満ちた世界がここに!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

しんごろ

172
田丸さん、過去に三作品を読了してますが、四作目に手にとって読んだのは、田丸さんのデビュー作。デビュー作のせいなのか、オチが弱いというか粗削りという気もしない気が…。と思いつつも楽しく読めました。田丸さんの作品と波長があうようです。よくアイデアが浮かぶなと関心しちゃいました。小説を読んで疲れた時に、手持ちぶさたの時に、すきま時間の時に、田丸さんのショートショートを読むと、ゆるく息抜きできて良いですね。田丸さんの作品、どんどん追いかけていきたいと思います。2021/10/06

Tetchy

125
ショートショートの歴史は受け継がれる。星新一氏の後継者江坂遊氏の後継者がこの田丸雅智氏だ。田丸作品の特徴は一人称叙述が多いことだ。本書20作品中3作品しか三人称叙述がない。これは非常に多いと感じる。星作品が非常にドライな三人称叙述で書かれていることを考えると、田丸氏の作品は少し現実から外れた奇妙な世界を主観的に体験することをテーマに添えているように思える。本書のお気に入りは「妻の力」や「岬守り」が印象に残ったが、やはり表題作をベストに挙げよう。まだまだ駆け出しと云ったところだが、今後に期待したい。2018/03/27

かみぶくろ

99
田丸さんのデビュー作品集。次作の「海色の瓶」は一定の方法論に従ってきちきちと作られた感があったが、デビュー作のこちらの方が自由で開放感がある。バリエーションも多彩だ。欲を言えば、もう少しブラックなものや、社会風刺的なものも読みたいかなあ。基本的に温かかったり淡いものが多く、それはそれで良いのだけど、刺激が欲しいと脳のどこかに要求されていて。2019/03/24

やも

67
ブラックホールを持っている妻、大根で果たし合い、メガネが本体身体はおまけ、生きているリモコン、命を持った文字、ルーレットで止まる降りれないエレベーター、千代紙製造機に人間が、服は干物にして食べると最高、雲を作る、おブスなかぐや姫、星曜日のある世界観、顎に葱畑、呼んだら別人になった白石くん、思い出を吸う夢巻…1話5分で楽しめるがコンセプトのショートショート24話。ちょっとポップで、ちょっとシュールで、ちょっと切なくて、ちょっと夢があって、ちょっと不気味(褒め言葉)。よにきみょみたいに楽しめた!2025/08/26

takaC

64
一話平均12ページくらいなのに読めないページ(ブランクページ)と読まないページ(題名ページ)が合計30ページ強(二話分)ありもったいない。2017/10/24

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