内容説明
正式に相棒となったアッシマー＆陽キャグループから一時離脱している伶奈と三人体制での異世界召喚士生活も順調な透。
そんな中、伶奈の友人である亜沙美と香菜も一部の男子と衝突したためグループを離れることに！ そして二人が透たちの宿屋にやって来たことで、自然とパーティを組む流れになるが――
「香菜、あんたまさか……」「どうしようー……やばいー……」
無自覚に炸裂する透の優しさが新たな恋のフラグを巻き起こす!?
陰キャ男子による異世界×成り上がりファンタジー、第三弾！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
芳樹
31
人間関係のもつれから伶奈だけでなく亜沙美と香菜も元パーティを抜け、透とアッシマーと合流することになる今回は、透を強く想う伶奈の頑張りと、透が過去と向き合う姿が印象的でした。今回明らかになった透が他人を排斥しアルカディアに執着する原因ともなった壮絶な過去については、言葉を失うほどの衝撃を受け、またそれを知り心を痛めるも透のためにと立ち上がる伶奈の姿に感銘を受けました。アッシマーと伶奈からそれぞれ違った形で想いを受け取り、二人を意識するようになった透が、二人とどういう関係を築いて行くのかが楽しみでなりません。2022/12/01
真白優樹
8
伶奈も加えた三人パーティが安定する中、亜沙美と香菜もパーティを離脱し転がり込んでくる今巻。―――並ぶ為に奮い立て、その胸に宿した愛を以て。中々にひねくれて悪になる事も厭わぬ透の大切なものの中に伶奈も入る中、現れた過去の因縁を前に伶奈が奮い立つ巻であり、前に進む為に少女達を守るべく奮起する透の活躍が、彼を一歩前に進める巻である。踏ん張って乗り越えて、その先に掴むのは新たな光。少しずつ、熱さと心の良さが知られ始めてきた彼は今度はどんな冒険へ挑むのか。異世界の悪意の行方とは。 次巻も須らく期待であるべし。2022/12/09
エラリー
2
大切なものを守るためなら悪にでもなるという信念を持つ主人公。悪になると言っても、ヘイトを他者の代わりに一身に背負うためであるところがアツいし泣ける。2023/03/18
