内容説明
殺し屋組織のボスが急逝し、遺された「死者のリスト」争奪戦が勃発。このリストは今まで誰が誰の暗殺を依頼したのかが記され、世界情勢を一変させる可能性がある顧客名簿で、そのありかを知るのはボスの息子・三也(4歳)だけ。ボスの忠実な部下だった朝比と哮は三也と疑似家族として暮らしながら懐柔し、ありかを聞き出す作戦に出た。が、実はこの二人、大変仲が悪かった。おまけに若くして殺し屋業界に身を置いたため普通の生活がわかるはずもなく…。三也のお着換え拒否に偏食といった子育てあるある、さらにご近所とのトラブルなどこのミッションは暗殺よりも難しい――! 殺し屋二人組は無事コンプリートできるのか!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
37
殺し屋組織のボスが急逝し、遺された「死者のリスト」争奪戦が勃発。忠実な部下だった朝比と哮は、唯一ありかを知るボスの息子・三也に接近し、疑似家族として暮らしながら懐柔しようとする子育てコメディ。実はこれまで大変仲が悪かった二人が、今まで誰が誰の暗殺を依頼したのかが記された「死者のリスト」のありかを聞き出すべく、それぞれ三也にアプローチする展開で、若くして殺し屋業界に身を置いていたために普通の生活が分からず空回りする様子が微笑ましかったですね。何だかんだで三人で絆を育んでゆくその結末はなかなか楽しかったです。2022/12/22
きたさん
16
ガチの殺し屋ふたりが、まさに「ひょんなこと」から4歳児を育てることになってしまった話。最初はなんかノリにくく読むのに割と苦労したのだけれど、中盤くらいから何の苦もなく楽しく読めるようになりました。大人ふたりがブロマンス以上の関係っぽくあるのが気になるものの、まぁ殺し屋だからそんなものでしょう。深く考えると気になるところはいくらでも出てきそうだけれど、さくさく読むには比較的おすすめの作品。2022/11/20
栗山いなり
9
とある目的から4歳児を子育てする事になった殺し屋二人の奮闘と活躍を描いた物語。なんかスパイファミリーっぽいなってのが第一印象だったけど実際読んでみたらコメディありアクションありの擬似家族エンタメ小説だった2022/11/23
まぁ
6
家族ものブロマンス風味でした。過去に実はという急展開が連続します、柳生さん以外の視点も読んでみたかったなぁと思いつつ、ハッピーエンドでよかったです。これからもご近所の平和は守られそう。2024/05/10
史
6
BL臭もする、裏社会の人間が小さな子どもに出会って表社会で生きる系。まあまあよく見るシチュエーションですけれども、それもまた良し。序盤はドタバタしていて延々ご近所トラブル解決なのかなと不安でしたが、最後はきちんと裏社会であることを踏まえたシーンが入っており満足。クドすぎず重すぎず程よく楽しめます。好きですねえ。2022/12/02
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