創元推理文庫<br> 疑惑の入会者

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創元推理文庫
疑惑の入会者

  • ISBN:9784488134112

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内容説明

戦後ロンドンで〈ライト・ソート結婚相談所〉を営むアイリスとグウェン。ある日、初めてアフリカ出身の入会希望者が現れた。ダイーレイは流暢な英語を話す好青年で、ふたりは白人以外にも門戸を開こうと決意する。だが一方で、グウェンの直感は彼の言葉が嘘だらけだと告げていた。さらに、グウェンは自宅付近でダイーレイに出くわし、つけられていると感じた。彼には、結婚相手をさがす以外の目的があるのでは? 元スパイと上流階級出身、対照的な女性コンビに危機が迫る! 短編「机の秘密」を同時収録したお仕事ミステリ・シリーズ第三弾!/解説=若林踏

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ナミのママ

84
〈ロンドン謎解き結婚相談所シリーズ〉3作目。前作はイギリス王室テーマであまり乗れずだったが今作は今までで一番面白かった。相談所を営むアイリスとグウェンの過去が明らかになるにつれ人物像が明確になり親近感を持つ。過去から立ち直りながら強くなり2人の友情がかたくなるのも嬉しい。今作は誘拐事件をメインにオールキャスト登場という感じ。人間関係は増えて複雑化してきたかな?忘れないうちに次を読みたい。2024/07/14

stobe1904

84
【ロンドン謎解き結婚相談所シリーズ第3弾】入会希望者としてアフリカ人男性が相談所を訪問するが、グウェンは受け答えに嘘が多いと違和感を感じるが…。アイリスとグウェンの掛け合いが楽しいことに加えて、軽めのコミカルなトーンながらもミステリとしての謎解きがしっかりしているところはこれまで通り。著者は匿名作家とされていたが、男性でかつアメリカ人とはこれが一番のサプライズだった。短編も収録されており、お得感にあふれる作品。次作がとても待ち遠しい。★★★★☆2023/05/28

たま

71
第2作が面白かったので続いて第3作へ。グウェンの義父が帰国し孫の監督権を振りかざす。読者の共感は当然グウェンに集まりその牽引力がすごい。このシリーズは会話が面白いと評判で、私も同感だが、その面白さは逆ねじ―これがウィット?―の面白さ。グウェンが護身術を元軍人に習いに行き「痛みに耐えられますか?」と聞かれ「出産したことはありますか?」と切り返す。元軍人はここで笑って距離が近くなる。こんな例はほかにもある。実際のイギリス人がこんな会話しているかどうかは置いて、日本でこんな返答したらドン引きされるだろうな。2024/07/18

星落秋風五丈原

71
結婚相談所を営む二人には、もれなく謎がついてくる。訳ありの申込者がいたり、疑問点が気になると、好奇心と行動力を持ち合わせている二人は、行動せずにはいられない。だから謎にはもれなく危険もついてくる。というわけで、今回はグウェンが危険を防ぐ術を学ぶ。格闘技を習う事になったグウェンは、登場する刺激的な語句も、発音するのはためらうものの、実行自体はためらわない。強面のお兄さんたちの前に出ても、丁寧な物言いながらいつの間にか自分の言い分を通す術をいつの間にか身に着けている。息子を守り育てる自覚が芽生えてきた。2023/02/02

オーウェン

65
シリーズ第3弾は相談所に黒人のダイーレイがやってくる。 ところがどこか嘘を抱えているような言動が。 そしてグウェンの家には亡き夫の義父がやってきて混乱をもたらす。 この義父が周り中に腹立つ言動をまき散らすのだが、それが誘拐騒動に巻き込まれてどうなるか。 多くの人物が絡むが、その中にさり気ない伏線がある。 そして黒幕がアイリスとグウェンの手によって暴かれる。 サリーやアーチーなど魅力的なキャラも多く、シリーズは現在5作目まであるらしく、まだまだこのコンビに楽しませくれそうだ。2023/04/07

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