内容説明
黒幕は秘密軍事組織、プロの殺し屋が狙う〈大統領暗計画〉。
フランス、秘密軍事組織が企てたドゴール大統領暗殺――。依頼を受けたのは、一流の腕を持つ外国人殺し屋、暗号名“ジャッカル”。国内全土で頻発する強盗事件を捜査するなか浮かび上がってきた暗殺計画に、政府には激震が走った。殺し屋の正体を突き止め、計画を阻止すべく、極秘捜査が始まる。国家最大の難題に挑むのは、国内一の刑事、クロード・ルベル。国際謀略小説の巨匠フォーサイスのデビュー作にして最高傑作の新組版!
【目次】
日本語版に寄せて フレデリック・フォーサイス
第一部 陰謀の解剖学
第二部 追跡の解剖学
※下巻目次
第二部 追跡の解剖学
第三部 暗殺の解剖学
あとがき 訳者
解説 手嶋龍一
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんぶん
25
【DVD】本作は以前に読んではいるが、画が欲しいため本作を利用した。 DVDを最近手に入れたので久しぶりに鑑賞した。 実に良く出来た映画である、ドゴール暗殺に雇われた殺し屋「ジャッカル」とフランス警察のルベル警視との息詰まる死闘。 刻一刻と迫る処刑の日、手を変え品を変えドゴールに迫るジャッカル、それを阻止せんといろんな方向に手を入れるルベル警視、最後の最後まで目をくぎ付けにする運出に拍手。 エピソードに「ゴルゴ13」も真似した場面もあり、もうゾクゾクする。 1973年作だが色あせない作品です。2025/04/17
きゃれら
21
1970年代後半からしばらくの大ベストセラーでスリラーを代表する名作。ド・ゴール大統領暗殺をめぐる作品で抜群に面白いとの評判は知っていたが、国際謀略物はちょっとなあという食わず嫌いと天邪鬼が邪魔をして今日まで未読だった。予想通り、面白い。どうも、わが国の要人が暗殺される事件を受けての改版増刷のようで、作品で描かれる緊張感と比較するとこちらの事件のお粗末なこと。作品以外のことはさておき、上巻は物語の背景と舞台の細部の描写に費やされるが、退屈さが全くなく、どんどん事件に引き付けられていく。勢いで下巻へ。2023/04/16
ちゃま坊
18
映画が名作だったので、原作を読んでみる。 今戦争をやっているから、世界中で要人暗殺をだいぶ警戒していることだろう。日本でも近年事件が続いたから興味深いテーマだ。 プロの暗殺者というのはかなり用意周到だ。銃の改造の鉄砲屋や証明書の偽造屋を使い、入念に練り上げた暗殺計画。ここまで完璧のはずだったが、捜査の側もなかなかの手腕。はたして計画は成功するのか。2023/05/05
カツ
11
初フォーサイス。若い頃に映画になっていたので気になって読んでみた。これが滅法面白い。上巻のほとんどはジャッカルが依頼を受けて仕事の準備を進めていく話だが、全編にヒリつく様な空気感が漂っていてスリリングな展開にワクワクする。プロのエージェントの凄さをまざまざと見せつけられて気持ちいい。計画が止められなくなったところで下巻へ。2023/09/15
更夜
10
度重なるドゴール大統領暗殺計画がことごく失敗に終わり、ついに反政府派は外国人の殺し屋を雇う。それが「イギリス人のジャッカル」設定舞台は1960年代初頭であって、まだドイツは東西に分かれ、コンピューターもない時代ですが、全く古びないのは著者が書いた通り物語が不変のものを持つからだと思います。狩る者と狩られる者の攻防。ジャッカルの用意周到な準備がめんめんと描かれ、その念入りな事見事でそこだけでも読みがいがあります。昔、映画を観た記憶が蘇りました。映画も名作です。続きは下巻へ。G10002023/03/29
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