内容説明
スナイパーvs.警視
標的はドゴール大統領。
狩られるのはどちらか――。
改造銃と偽造身分証を手にパリを目指す、暗殺者ジャッカル。英国警察の全面協力によりその正体をつかんだ捜査陣は、ターゲットを猛追、潜伏先で殺人を犯したジャッカルを指名手配する。10万人規模に膨れ上がる捜査、組織スパイからの情報も途絶えるなか、厳戒態勢の下で迎えた〈決行の日〉。ジャッカルは大統領に照準を合わせる――。暗殺者と官憲の攻防を圧倒的リアリティで描く、国際諜報小説の金字塔。
解説・手嶋龍一
第二部 追跡の解剖学(承前)
第三部 暗殺の解剖学
あとがき 訳者
解説
※上巻もくじ
日本語版に寄せて フレデリック・フォーサイス
第一部 陰謀の解剖学
第二部 追跡の解剖学
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちゃま坊
18
安部元首相事件の後に新装版として発行されたと解説にある。 この名作を思い出した人がけっこういたのだろう。もしかすると捜査陣や犯人も読んでいたかもしれない。 オリジナルの銃を作成して予行演習しているところが似ている。 こちらは事前に計画が漏れているので警備は厳重だ。その捜査の手から逃れる逃走劇はぐいぐい引き込まれる。 ★★★2023/05/08
きゃれら
18
下巻は一気。追うものと追われるものの攻防が本を手から離させない。何度か聞き覚えのある会話があり、あれ?再読だっけ?と思ったけれど、細部に全然記憶がないから、きっとこの作品を元に作られたほかのスリラーの会話が記憶から呼び出されたのだろう。本作が古典なのだ。日本のそうした仕事の関係者はこれを読んで勉強したりしてるのかな。2023/04/16
更夜
13
とうとうドゴール大統領暗殺の日が近づいてきて、ますます用意周到なジャッカル。そんなジャッカルを追うフランス県警、もう一人の主役ルベル刑事。どんどんリアルにスリリングになっていく様子が読んでいて気持いい。ジャッカルは人殺しも厭わないのですが、そのエレガントさが際立っていていつも何人になっても優雅さを持っている。そしてついに運命の日を迎える。映画版も大好き。読了した後の余韻がまた素晴らしいノンフィクション・クライム小説。G10002023/03/30
カツ
11
下巻にはいると追う者と追われる者の一進一退の攻防にページを捲る手が止まらなくなる。どんな状況でも冷静沈着なプロのスナイパーの凄さを存分に味わえた。ジャッカルとはいったい誰だったのかという余韻を残すラストもいい。これがデビュー作とはお見事としか言いようがない。他の作品も読んでみようと思う。2023/09/18
久遠
7
下巻は重厚かつスリリングな展開が続く。追う者と追われる者、それぞれの視点から追い詰めたかと思ったら巧く逃げおおせ、無事に逃げられたかと思ったら意外な事から追い詰められ、二人の神経をすり減らしながらの知恵比べが続き、物語は結末へと至る。歴史から暗殺が失敗していることは理解しているのに、もしかしたら成功するんじゃないかとすら思わせてくれる、不思議な余韻に浸りながら読了。素晴らしい作品であった。2023/11/08
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