内容説明
“百化けの歌次”“四つ目屋の鬼八”とともに、左手首に白い数珠をはめていたという、居酒屋あるじ殺しの下手人を探す“闇の刺客人”幻十郎は、思いがけなく、銭と色に染まり、悪行狼藉の限りをつくす巨悪に突き当たる…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
depo
2
図書館本。シリーズ読書2冊目。2022/03/14
ニミッツクラス
1
幻十郎(冥府の刺客)の5作目。ユーザー少ないなぁ・・少し宣伝を。著者は必殺シリーズなどの脚本を手がけたベテランで、本書は誰がワルなのか判り易い構成。主人公は闇の刺客人だが、ヤる前に仲間たちと悪の証拠をちゃんと集める。幾分時間がかかり、善人の犠牲も出るが、脚本の体裁とはそういうものだろう。今回は、越後新発田(しばた)藩江戸留守居役、南町奉行所支配与力、浅草口入屋の腐った関係を断ち切る。返す刀で口入屋の用心棒、新発田藩江戸上屋敷奥女中、権欲の岡っ引、両替商の手代も冥土送りに。★★★★☆☆2011/08/09