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内容説明
「月の本゜」今から320年前、元禄時代の栄華を享受していた江戸の町で庶民を震撼させる大事件が起こった。後の世に語り継がれる「忠臣蔵・赤穂事件」である。映画、演劇、歌舞伎、書物などで脚色を繰り返してきたが、その真実は日本人のDNAに深く根ざした「生き様」を原動力とした行動だったのだ。時代の空気と様々な立場の人物が生み出した理不尽――<大石内蔵助><徳川綱吉><生類憐みの令><義士銘々伝><田村右京太夫>をキーワードに、『忠臣蔵』の真相を解き明かしていく第二弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
25
第2巻ではまず、大石内蔵助の肖像・銅像から、いわゆる芝居や映画等からイメージされる総じてふくよかな内蔵助の顔が、実は梅干しのような顔だったのではないかと推測する。外見上のギャップを面白おかしく描いているだけではなく、ここから黒鉄ヒロシは浪士を率いた内蔵助の思想的背景を探ろうとするのだ。つまり「前半部の山鹿流とーー陽明学としか思えぬ程に重なる知行合一の後半部の行動の分裂性」への疑問が、果たして「同じ陽明学でも幕府の体制を認めるモノ認めないモノの二つ」が存在していたとし、(つづく)2023/10/08