内容説明
「F」の衝撃、再び
孤島に聳えるオメガ城への招待に応じた六人の天才と一人の雑誌記者。
そこには、サイカワ・ソウヘイも含まれていた。彼らが城へやってきた
理由は、ただ一つ。招待状に記された「マガタ・シキ」の名前だった。
島へ渡るには、一日一便の連絡船を使用。帰りは、あらかじめ船を呼ぶ
必要がある閉じた空間。執事すら主催者の顔を知らず、招待の意図は
誰にもわからない。謎が多い中の晩餐をしかし七人は大いに楽しんだ。
そして、深夜。高い叫び声のような音が響き、城は惨劇の場と化した。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kanonlicht
144
あまりに世界観が壮大になりすぎていつしかシリーズを追うのをやめていたものの、あらすじに惹かれて手に取ったのは正解だった。珍しく(?)ちゃんと事件も解決するし、著者お得意の…あまりいうとネタバレにつながるので避けるけれど、とりわけシリーズ初期の熱心な読者にとっては熱い展開だったのでは。著者の作品は、もはや論理的ミステリというよりも、登場人物たちの関係性を解き明かすのがメイン。これを機に、またシリーズ追ってみようかな。2022/10/29
bura
121
久々に森博嗣の王道ミステリを味わった。 孤島にそびえる「オメガ城」。そこへマガタ•シキに招待された天才6人と記者1人。招待者の中にはサイカワ•ソウヘイの名が。そして城での晩餐の後、その惨劇が始まった。ああ、もうここまでしか書けない!何を書いてもネタバレになりそう。新作でマガタ•シキとサイカワ•ソウヘイを読めるのは至福である。タイトルはGシリーズでS&MやVも少々。スペシャルバージョンが嬉しくて、うかうか読んでいるとガツンと作者にしてやられます!2022/12/16
ゲンタ
119
とりあえず、メフィストの続き4章&エピローグを読了。 最後にビックリしたので もう一度、Gシリーズ読み返し ます!2022/10/13
aoringo
115
ずっと待っていた今作!舞台はお馴染みマガタシキのあの研究所がある孤島に立つお城。彼女の名前に惹かれ各界のエキスパート達が集められるが、そこで不可解な連続殺人事件が起こってしまう。Fを初めて読んだ時に比べてミステリーに耐性がついているので衝撃はそこまででもなかった。それでもハラハラの連続で、犯人やその動機など最後まで見抜けなかった。これこれ、これが読みたかったんだよ〜。森先生にはまたいつか、忘れた頃でもいいので次の作品を生み出してくれることをお願いしたいです。2022/11/14
雪紫
112
「タイトルを変えた「ωの悲劇」だと思った?残念(読了後帯をめくった後著作リストを見て)、シリーズ外作品でした!?」「Ψの悲劇」まで読んだひとに送る森さん流極上のファンサービスにして悪ふざけで職場で読んでなきゃ高笑いが止まらない(ラストケースとミッシングリンクそれかー)。森さんあまり読んでないひとにはおすすめしないけど、最低でも「四季」四部作を読んだひとには全力でおすすめしたい、そんな1冊(モノクマ的な笑いを隠しながら)。終盤には彼女も出るよ。2022/10/24
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