朝日文庫<br> 星と龍

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朝日文庫
星と龍

  • 著者名:葉室麟【著者】
  • 価格 ¥850(本体¥773)
  • 朝日新聞出版(2022/10発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784022650696

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内容説明

悪党と呼ばれる一族に生まれた楠木正成の信条は正義。近隣の諸将を討伐した正成は後醍醐天皇の信頼を得ていくが、自ら理想とする世の中と現実との隔たりに困惑し……。著者最後となった未完の長編小説。安部龍太郎氏による、詳細な解説を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

46
葉室さんの遺作となった作品です。主人公は楠木正成。理想と現実の狭間で悩む姿が痛みました。天皇中心の世の中になるべく奔走し、後醍醐天皇の親政が始まると、それは描いていた政治とは異なるものだったのですね。未完で終わったので、正成をどう描いていくのか気になりました。2023/11/30

だまし売りNo

34
南北朝時代の武将の楠木正成を主人公とした歴史小説。戦前に美化された忠君愛国の英雄ではなく、悪党として描く。絶筆となった未完の作品である。 2023/06/07

てつのすけ

28
楠木正成は、日本史で名前を知っている程度で、深く知っている武将ではなかった。解説を読んだところ、太平洋戦争以前は、誰もが知っていた武将だったそうだ。なぜ、現代においては、楠木正成について深く学ばないのか疑問が生じた。本編とは関係のない感想になってしまったが、葉室さんの新たな作品が出ないのが残念でならない。2023/03/05

hideo

15
以前読んだ太平記はわかりにくかったが、こちらは読みやすい。未完におわったことが残念。2023/08/07

豆電球

15
南北朝が舞台の小説は好んで読んでいますが、源平や宋国を絡ませて話を紡いでいるところが珍しく、斬新でとても面白いです。また夢窓疎石が佐々木道誉以上に登場してくるのも面白い。この本で夢窓疎石はキーマンの役割を果たしていて切り口が独創的な分、つくづく完結していない事が惜しまれます。この先どういう風に話が展開していったのだろうかと、もう読むことの叶わない続きに思いを馳せるばかりです。この本が安部龍太郎さんへのエールでもあったのならば(解説より)、葉室さんの想いも抱えつつ今後も安部版太平記を書き続けて頂きたいです。2022/10/31

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