内容説明
伝説の魔女だった前世の記憶を思い出し、王族にはびこる陰謀を退け、従僕ノアとの穏やかな生活に戻ったクラウディア。
二年が経ち、8歳となったクラウディアのもとに、西の国クリンゲイトの王太子・ルイスとのお見合いが持ちかけられる。
お見合いと聞いて複雑な感情のノアと赴くが、その国では美しい女性がいつまでも目覚めないという「眠れる美女」の事件が頻発していた。
これを呪いだとにらんだクラウディアは、ノアとともに調査で入った美しい庭で、もう一人の引きこもり王子・スチュアートと遭遇。
大人の姿で『アーデルハイト』と名乗ったクラウディアに、スチュアートは大きな反応を示し!?
かつての弟子の名残があるこの国で、二人はどのように事件を解決に導くのか……!?
「一緒にいてね。ノア」
伝説の魔女と黒髪従僕が織りなす悠々自適な快適生活、第2幕!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
わたー
20
★★★★☆二人の出会いから2年が経過したある日、クラウディアに隣国の王子とのお見合い話が舞い込んでくる。その隣国では年頃の王族の娘が深い眠りについたまま目覚めないという「呪い」が蔓延していて…という内容。序盤は、降って湧いたお見合い話に、主の意向を尊重しつつも独占欲丸出しで納得がいっていないノアという構図がニヤニヤできてよかった。後半はアーデルハイト時代の弟子の話へ。彼女の死に納得がいっていない人物が、現世にまで執着を持ち続けるというのは、同じ世界への転生モノとしては王道で面白かった。2022/10/24
nishiyan
11
王族に蔓延る陰謀を退けて2年が経ち、呪いについての情報収集をしながらも平穏な日々を過ごすクラウディアと従僕ノア。ある日、隣国の王太子ルイスとの見合いが持ち込まれて…という本巻。眠りの呪いが影を落とす隣国において、クラウディアは前世との邂逅を果たす展開は面白かった。そんな彼女に対してやや重めの愛を育むノアの様子もいじらしい。事件の顛末はノアにとってクラウディアへの想いを再構成する意味もあったのではないだろうか。愛情を拗らせれば事件の犯人と紙一重になる可能性もある訳で…。次巻が楽しみ。2022/11/03
霖 - rin -
8
Kindle…ここまではなろうで更新の度読んでいたところ。次からが、溜めていた未読内容!!!楽しみ!!!1巻が生まれ変わったアーデルハイトの生きる旅路のスタートだとしたら2巻は過去のアーデルハイトが残した道の末路のお話。どこまで行ってもアーデルハイトの持つ魂は他人への影響力が凄いというか魂そのものに魅了の魔法でも組み込まれているのではというレベルで、惹きつけた人を底沼なしにオとしていく。。。さぁさ次はどうなるかな〜2023/11/19
尚侍
4
面白かった。正直中盤まではほぼ想定通りの展開で物語が進んだので、今一つ捻りがないなあと思いながら読んでいたのですが、後半に入ってからは一気に話が動きましたね。あそこまで思わせぶりな展開だったところからあのオチは読めませんでしたし、ノアとの主従関係の絆の強さも再確認できたあたりは作者も楽しんで描いていたようで、筆が乗っているように感じました。懸念があるとすればタイトルと内容との間に開きが出てきていることですが、次は物語の舞台が大きく変わるようなので、新たな展開がどう繰り広げられるかが楽しみです。2023/02/23
bulbul
2
お眠なクラウディアも子供演技のクラウディアもチートなクラウディアも、どんなクラウディアも読んでて楽しくなるのでノアたちの気苦労も分かる、と思う。2022/10/24
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